EVバッテリー寿命予測診断の実証実験が始まる!
2026年6月29日、KDeソリューションズ株式会社(以下、KDES)、株式会社電知、株式会社エッチ・ケー・エスの3社が、EVバッテリーの寿命を高精度で予測する新たな診断システムの実証実験を開始します。このプロジェクトは、バッテリーの価値を見える化し、サーキュラーエコノミーを促進することを目指しています。
新しいアプローチ
実証実験では、KDESが保有する実測データと、電知が開発した「電気化学インピーダンス法」(EIS)を用いて、バッテリーの寿命を予測します。EISは、バッテリーを分解することなく、充電ポートから微小信号を送り、その応答を解析することで、内部の劣化状態を評価する手法です。この技術により、バッテリーの状態を正確に把握できると同時に、車両乗り換えやバッテリー二次利用の最適タイミングを見極めることが可能になります。
迅速な診断を実現
この新システムでは、EVバッテリーの寿命予測をわずか5分で完了します。スマートフォンと連携し、診断結果を即座に確認できます。診断結果は、EVバッテリーの実測値と車載データの2つの系統から詳細に解析され、一目でわかるグラフと共に分かりやすいコメントが提示されます。また、2026年秋以降にはEVバッテリーの発火予測も診断可能になる予定です。
実証実験の詳細
実証実験は、2026年7月から2027年3月まで実施される予定です。この期間中には、KDESが運営する大阪、堺、京都の3つの直営工場で寿命予測診断が開始されます。また、対象車両も日産リーフからサクラへと拡大されることが予定されています。
各社の役割
- - KDESは、EVリース満了車両を用いたデータ取得と、それに基づく商品化を行います。
- - 電知は、バッテリー寿命予測診断アルゴリズムの開発を担当します。
- - エッチ・ケー・エスは、バッテリー寿命予測診断に必要な車両情報を取得するデバイスの開発を行います。
この流れによって、バッテリーと車両のデータがスマートフォンを通じて迅速にサーバへ送信され、解析が行われます。ユーザーはアプリを通じて、すぐに寿命予測結果を確認できるという利便性も魅力の一つです。
KDESの企業理念
KDESは1959年から自動車整備工場として事業を展開し、EV技術に対する取り組みも早くから行っています。持続可能な社会を目指し、EV導入を全面的に支援し、地域社会への貢献を重要視しています。
電知とその技術
株式会社電知は、バッテリー診断のディープテック企業として非破壊の診断手法を提供し、EVの他にも様々な電池を使用する分野に展開しています。バッテリー価値の見える化を推進し、資源循環型社会の実現に寄与することを目指しています。
今後、この実証実験がどのような成果を上げるのか、またそれがEV市場にどのように影響するのか、注目が集まります。