MDロジスとHacobuの短期導入プロジェクト
MDロジス株式会社は、物流の効率化を図るべく、株式会社Hacobuが提供するトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を導入しました。このシステムを利用することで、2024年1月から3月の間に、全24拠点での運用を完了させ、荷待ちや荷役時間をデータで可視化することに成功しました。
導入の背景と理由
MDロジスは1958年に設立され、大手電機メーカーグループの物流機能を担当しています。様々な製品に適した柔軟な物流サービスを提供しており、特に半導体や家電、空調機器、自動車機器など多岐にわたる分野に対応可能です。この中で、国土交通省や経済産業省からの物流効率化に向けたガイドラインの影響もあり、急速に物流の適正化を求められる時期でした。
そのため、MOVE Berthシステムが導入されることとなりました。これにより、荷待ち・荷役時間などのKPIが全社で統一され、データによる運用管理が始まりました。
導入のプロセスと成果
短期間での導入が求められる中、MDロジスは本社に導入プロジェクトチームを設立。Hacobuとの密接な連携を通じて、各工場とロジスティクスセンターに必要な運用パターンを整理し、計画的な展開を行いました。これによって、全ての拠点で荷待ち・荷役時間のデータを統一した基準で取得し、可視化することに成功しました。
特に注目すべきは、MOVO Berthから得られるデータをCSV形式でダウンロードし、マクロを使用して各種KPIをモニタリングできる仕組みを構築した点です。この取り組みにより、滞在時間が2時間を超えた場合には理由を確認するプロセスが生まれ、改善策を検討するための基礎データが整いました。
本社と現場間のコミュニケーション促進
プロジェクトが進行する中で、本社と各拠点間のコミュニケーションが活発化し、互いの業務についての理解が深まりました。特に法令への理解が進んだことは、ドライバーの負荷軽減に向けた改善活動にも役立っています。
MDロジスは、今後も物流業界の変化に応じた改善を提案し、持続可能な物流環境の確立に向けて積極的に取り組んでいく方針です。
結論
HacobuのMOVO Berthを導入することで、MDロジスはわずか3カ月間で全24拠点において運用を開始し、物流効率の向上を実現しました。データの活用によって、業務の最適化と改善に繋がったこの成功事例は、今後の物流業界全体にとっても価値あるモデルケースとなるでしょう。