新たな仕入れの形、homulaが小売店とブランドの未来をつくる
株式会社homulaは、小売店やブランド向けにオンラインマーケットプレイス『homula』を展開し、最近では累計1億円の資金調達に成功しました。同社のミッションは、「致命傷となり得るリスクを取り除く」ことにあります。このプラットフォームは、卸売りや仕入れをオンラインで行える場を提供し、複雑なプロセスを簡素化します。
新規ブランドの仕入れには通常、ブランドの発見、担当者との交渉、条件設定、在庫確認、契約締結といった多くの手間がかかり、これが原因で取引が長期化します。特に初回の取引は前払いが一般的であるため、多くの小売店が資金繰りに苦しむことがあります。特にコロナ禍では、資金面や在庫状況が厳しくなり、取引を行うのが難しいケースが増えています。展示会の中止や延期も、バイヤーにとっての新規ブランド発掘の難しさを増しています。
このような環境下において、homulaは後払い制度や初回購入時の返品対応を実現しました。これにより、小売店は在庫リスクを気にすることなく、新たなブランドを探し、仕入れることができます。オンラインでの仕入れが可能になるため、実店舗に行く必要もありません。これにより、小売店は効率的に新しい取引先を開拓できるようになります。
また、最近調達された資金は、同社のエンジニアと営業の採用強化に使われる予定であり、今後さらに便利なプロダクトの開発が進むことが期待されています。独立系ブランドと小売店をサポートするため、homulaはさらなる成長を目指します。
投資家のコメント
ニッセイ・キャピタルのチーフキャピタリストである伊東駿氏は、homulaが解決を目指す小売業界の仕入れプロセスには多くの課題があり、大きなポテンシャルがあると述べています。商習慣や価値観を理解し、丁寧なコミュニケーションを通じて課題解決を進めるhomulaは業界に革命をもたらすことができると感じ、支援をすることを決めたとのことです。
HIRAC FUNDの代表パートナーである古橋智史氏も、コロナ禍で苦しむ小売店にとって、homulaのリスクフリーオーダー(RFO)がビジネスモデルに新しい風をもたらすと期待を寄せており、その挑戦を全力で応援すると公言しています。
homulaの特長
- - 仕入プロセスのオンライン完結: ブランドの検索やコンタクトを全てオンラインで行い、迅速な発注が可能です。
- - 後払い制度: 仕入れ後、60日後の後払いが選択でき、資金繰りの負担を軽減します。
- - 返品対応: 初めて仕入れるブランドに対しては返品が可能なため、リスクを減らすことができます。
利用料は、バイヤーが無料に対し、ブランド側は初期費用や固定費が無料です。興味のある方は、
公式サイトをご覧ください。
会社概要
株式会社homulaは、2019年に設立され、東京都千代田区に本社を構えています。福地峻氏が代表を務め、機械学習の理論や応用を研究した経歴を持つほか、側原圭太氏がCTOとして参加しています。今後もhomulaは業界の変革に貢献していくことでしょう。