DXで食品産業の課題解決に挑むGoalsの新たな資金調達
株式会社Goals(東京都港区)が13.3億円の資金調達を実施し、食品産業の課題解決を目指す新たな戦略を発表しました。本記事では、その背景や具体的な取り組み内容を詳しく紹介します。
資金調達の概要
Goalsは、プレシリーズBラウンドとして13.3億円の資金を調達し、これにより累計の資金調達額は40.9億円となりました。新たにWiLや株式会社サーバーワークス・キャピタルといった投資家が加わり、ALL STAR SAAS FUNDやみずほキャピタルからの支援も続いています。調達した資金は、開発体制や営業体制の強化に充てられる予定で、外食産業向けの業務支援サービス「HANZO」をはじめ、様々なプロダクトの開発と導入支援が行われることでしょう。
日本の食品産業の現状
現在、日本の食品産業は、食材の高騰や食品ロス、人手不足など多くの課題を抱えています。Goalsは「食品産業の、ロスをなくす。」というミッションのもと、これらの問題に対して現場オペレーションの改善やサプライチェーンの最適化に取り組んでいます。特に外食産業に着目し、2020年10月から自動発注クラウドサービス「HANZO 自動発注」を開始しました。このサービスは、多くの飲食チェーンに導入され、業務の効率化に寄与しています。
具体的には、AI技術を駆使して発注業務を代替することで、食材ロスや品切れのリスクを軽減し、発注にかかる工数や時間の大幅な削減が実現されているのです。さらに、売上や客数の予測に基づく人員管理の最適化を図る「HANZO人件費」や、原価分析を通じて店舗運営を支援する「HANZO原価分析」など、多様なプロダクトラインナップを揃えています。
今後の展望と戦略
今回の資金調達を受け、Goalsは外食産業の利益率向上に向けてサービス高度化を進めると同時に、食品流通企業や食品メーカーとの連携を図り、新たなサービスの開発も目指しています。これにより、食品需給に関するデータや知見を基に、在庫の最適化やサステナビリティの向上を促進すると期待されています。
投資家の期待
新たな資金提供者たちからは、Goalsの取り組みに対して高い期待が寄せられています。WiLのパートナー難波氏は、在庫問題に対する同社の着実な進展を評価し、今後の成長を楽しみにすると述べています。また、株式会社サーバーワークスの大石社長は、Goalsのサービスが業界の効率化と持続可能性を両立するものであると確信しており、サポートを続ける意向を示しています。これらのコメントからもわかるように、Goalsは今後も多くのチャンスを活かしつつ、食品業界の変革を引き起こす存在であるといえます。
まとめ
株式会社Goalsは、DXを通じて食品産業の課題に真摯に向き合い、ロスをなくすというビジョンのもと事業を展開してきました。今回の資金調達により、さらなるサービスの進化が期待されており、今後の動向に注目が集まります。変わり始めた食品業界の未来を切り開く「Goals」の活動から目が離せません。