救命アプリ「AED SOS」
2014-08-07 23:03:55

京都大学と共同開発!救命支援アプリ「AED SOS」の実証研究がスタート

京都大学とCoaidoが開発する救命支援アプリ「AED SOS」



京都大学環境安全保健機構附属健康科学センターの石見拓准教授が指導し、Coaido株式会社が開発中の新しいアプリ「AED SOS」の共同研究が始まりました。このアプリは突然の心停止が発生した際の救命活動をサポートすることを目的としています。具体的には、周囲の救助者を呼び寄せたり、適切なAED(自動体外式除細動器)の設置場所を地図上で表示する機能を持っています。

研究の目的と意義



心停止は年間に約7万人もの命を奪う重大な問題であり、9割近くの人は適切な救命措置を受けることなく亡くなっています。AED SOSはこの現実を改善するために設計されました。本アプリは、心停止が発生した現場の位置情報を利用して適切な助けを求める仕組みを提供します。これにより、医療機関への搬送前に間に合う処置が可能となり、救命率の向上が期待されています。

アプリの具体的機能



このアプリは、スマートフォンのGPS機能を通じてSOS信号を送信。指定した近隣の救助者に通知し、彼らが最寄りのAEDを迅速に運ぶことを助けます。また、アプリ内ではAEDの設置場所をマップ上に表示し、心停止者の状態を通話機能でリアルタイムに通報できるように設計されています。これにより、現場での迅速な救命措置が可能になるのです。

社会的な背景



日本はAEDの普及率が高く、全国に約30万台が設置されています。それにも関わらず、実際に救命活動を行う市民はその数が限られています。普通救命講習を受講する人が140万人以上いる一方で、心停止者救命時にAEDが使用されるケースは3.7%程度に留まっています。この現状を打破し、より多くの市民がAEDを利用できる環境を整備することが「AED SOS」の目指すところです。

研究成果の公開と社会貢献



今回の共同研究の成果は、学術論文として京都大学から発表される予定です。また、使用実績データを分析し、アプリの改善に役立てることで、社会に還元していく方針です。これによって、より多くの人々が安心してAEDを使用できるような環境が整い、結果的に救命率の向上につながることを期待しています。

共同研究の進捗とサポートを呼びかけ



現在、「AED SOS」はクラウドファンディングを通じて支援者を募集中です。アプリの開発を支援したい方は、ぜひ以下のプロジェクトURLからご参加ください。
プロジェクトURL

このアプリの開発は、急を要する救命の現場でのリソースの有効活用を目的にしています。私たち一人ひとりがこの取り組みに関心を持ち、広めていくことで、より多くの命を救う可能性が広がります。今後の進捗にも注目していきたいと思います。

会社情報

会社名
Coaido株式会社
住所
東京都東京都文京区本郷3-40-10 三翔ビル本郷 7F
電話番号

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