Blossom Energy新資金調達
2024-02-28 10:00:03

Blossom Energyが3.5億円の資金調達、スチームのグリーン化に向けた新たな挑戦

ブロッサムエナジー、次世代の脱炭素技術へ向けた新たな一歩



株式会社Blossom Energy(ブロッサムエナジー)は、2022年1月に設立されたディープテックスタートアップです。その使命は「世界中のスチームをグリーン化し、温室効果ガス排出の10%を削減する」こと。今回は、同社が行ったプレシリーズAでの資金調達を紹介し、同社のビジョンや技術について詳しく見ていきます。

資金調達の背景



2024年2月、Blossom Energyは、インキュベイトファンド株式会社をはじめとする複数の投資家から総額3.5億円の資金を調達しました。この資金により、Blossom Energyの累計調達額は約4.5億円に達しました。この資金は、主に高温ガス炉や熱エネルギー貯蔵システムの開発に向けたエンジニアの採用や事業開発に用いられます。高温ガス炉は、次世代の原子炉として期待されており、化石燃料に依存する産業界に新たなクリーンエネルギーをもたらすことを目指しています。

熱エネルギーの脱炭素化



Blossom Energyはなぜ熱エネルギーの脱炭素化に取り組んでいるのでしょうか?日本の一次エネルギー使用調査によれば、約70%が熱として消費されていることが示されています。つまり、電力よりも遥かに多くのエネルギーが熱によって使用されているため、この分野の脱炭素化が重要とされています。Blossom Energyは、費用対効果の高い安全な高温ガス炉の開発を進める中で、熱エネルギー貯蔵システムの研究や開発にも力を入れています。

熱エネルギー貯蔵システムとは



同社が開発する熱エネルギー貯蔵システムは、再生可能エネルギーをより効率的に利用し、中小規模の熱需要家の脱炭素化を促進します。このシステムは、無駄になりやすい再生可能エネルギーを熱に変換して蓄えることが可能で、今後のエネルギー供給の安定性に貢献することが期待されています。特に、顧客の多様なニーズに応えるため、熱の利用効率を最大限に引き上げる研究に取り組んでいます。

投資家のコメント



複数の投資家がBlossom Energyの可能性を高く評価しています。インキュベイトファンドの本間真彦氏は、「次世代原子炉である高温ガス炉は、産業用熱源としてクリーンな熱供給に寄与するだけでなく、再生可能エネルギーの余剰電力を熱に変換し、貯めることもできる」と述べています。また、アニマルスピリッツの朝倉祐介氏も「Blossom Energyの高温ガス炉は、持続可能なエネルギー源としての役割を果たすことが期待される」と述べ、今後の成長に期待を寄せています。

未来のビジョン



Blossom Energyは、脱炭素化を通じて、持続可能なエネルギー供給の確立を目指しています。代表取締役の濱本真平氏は、20年にわたって日本原子力研究開発機構で高温ガス炉の研究に従事しており、その豊かな経験を活かしつつ、革新を追求しています。彼は、「科学技術の進化が社会に正の影響を与える鍵である」と語り、豊かな未来を作るための挑戦を続けています。

最後に



Blossom Energyは、次世代のエネルギー供給を目指し、着実にステップを踏んでいます。その活動は、温暖化対策やカーボンニュートラルの実現にも寄与すると考えられています。この企業の技術開発は、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた重要な一歩と言えるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社Blossom Energy
住所
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 15F
電話番号

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