革新的な微細藻類培養装置で持続可能な未来を目指すアルヌールの挑戦

アルヌール、持続可能な微細藻類の培養技術を革新

最近、株式会社アルヌールが革新的な樹脂バック式の微細藻類培養装置を開発し、これにより持続可能な事業の展開を目指すことが発表されました。この技術は微細藻類市場のさらなる発展に寄与すると期待されています。

微細藻類の重要性

微細藻類は、海洋環境の栄養循環を助けるだけでなく、二枚貝やウニなどの生物飼料として広く使用されています。中でも、キートセロスという海洋性微細藻類は特に注目されています。キートセロスはフコキサンチンという希少成分を多く含み、その生産量はコンブやワカメに比べて数十倍にも達します。このため、実用的な飼料や健康食品としての利用が期待されているのです。

樹脂バック式培養装置の機能

アルヌールの培養装置は、特にその設計においていくつかの革新点があります。まず、PEバッグを用いて培養槽を構成し、撹拌にはエアーリフト方式を採用しています。この構造により、細胞へのせん断力の影響を最小限に抑えることが可能です。また、単独または連結したバッグでの培養が選べる柔軟性も大きな魅力です。

さらに、この装置は容易に培養スケールを拡大できる点も優れています。オプション品を追加すれば、pHやDO（溶存酸素）の計測など、詳細な環境監視も可能です。これにより、生産性の最適化が図られ、持続的な培養が実現します。

持続可能な開発目指して

アルヌールでは、微細藻類の持続可能な培養を実現するために、引き続きキートセロスの大量培養を進めていきます。また、他の微細藻類についても培養を行い、さらなる研究開発を行う計画です。これにより、同社の技術力が多様化され、マルチ微細藻類培養へと進化していくことでしょう。

会社の概要

株式会社アルヌールは、東京都渋谷区に本社を構え、微細藻類の培養装置とオペレーションノウハウに特化した研究開発を行っています。バイオメディカルやヘルスケア分野、さらにはCO2削減に貢献する技術の提供を目指し、環境問題に取り組んでいます。また、海藻「カギケノリ」を利用したプロジェクト「Kaginowa」も推進しており、畜産業や漁業への貢献が期待されています。

これからのアルヌールの活動は、私たちの未来に向けた重要な第一歩です。持続可能な社会の実現に向けて、企業としての責任を全うする姿勢は、多くの人々にとって希望の光となるでしょう。