デザインの可能性を引き出す一冊
2025年3月27日、株式会社コンセントの現役デザイナー8人が共同執筆した書籍『デザインする力 「心を動かす」デザイナーの必須スキル24』がSBクリエイティブより発売されます。ビジネスや社会におけるデザインの役割は日々進化しており、その質を向上させるためのスキルセットが求められています。本書では、デザインの可能性を引き出すための24の重要なスキルを紹介し、実践知を通じてデザイナー自身の成長を助けることを目的としています。
デザインの広がり
半世紀以上にわたり、デザインの領域は企業に限らず社会課題にまで広がっています。このような多様なニーズに応えるために、デザイナーは新たなスキルを獲得する必要があります。しかし、デザインにおける知見やノウハウは個々の経験に依存しがちで、スキルアップの道筋が不明確なケースが多いのが現状です。そこで本書では、さまざまなデザインの観点から実践的な知識をまとめました。
目指すは心を動かすデザイン
本書の特徴は、著者たちが自身の経験を基に「人の心を動かす」デザインに必要不可欠な力を4つの観点から掘り下げている点です。センス、コラボレーション、ビジネス、スタイルの4つのカテゴリーに分け、24のスキルに体系化しました。
- ゴールを決める力
- 伝えたいことを見極める力
- 世界観を探索する力 など
- 他者とチームをつくる力
- 自分の考えを人に伝える力
- アイデアの化学反応を起こす力 など
- 広い視野で深く考える力
- 企業の戦略を理解する力
- 期待を超えた提案をする力 など
- 自分の強みを伸ばす力
- 異なる領域へ拡張する力
- 自分の考えを大切にする力 など
読者への特典
本書には特典として「デザイナーズスキルマップ」が用意されており、自分がどのスキルを強化すべきかを視覚化する手助けになります。また、「スタイル発見ワークシート」で、デザインに対する自身の価値観やスタイルを再認識し、今後どの方向でスキルを伸ばしていくべきかを考える機会も提供されます。
コンセントの役割
株式会社コンセントは1971年に設立され、約250名のデザイナーが在籍。デザインの探求を続け、さまざまなビジネスシーンにおけるデザインの可能性を探ってきました。本書を通じて得た知見や事例は、デザイナーだけでなく、デザインを取り入れようとする企業や個人にとっても価値あるものです。デザイナーが持つべきスキルは多岐にわたり、今後のデザイン界を担う人材の育成に寄与することが期待されています。
最後に
著者の一人、コンテンツストラテジストの小田恭子さんは、「心を動かすデザインがしたい」という強い想いを込めて本書を執筆しました。この本は、デザイナーだけでなく、デザインに関与するすべての人にとっての道しるべとなることでしょう。デザインの未来をともに開いていくために、多くの読者が手に取り、ときには励まされ、時には共感を感じながら本書を読み進めていくことを願います。