日本初の試み『人間の創造性の葬式』展
2025年8月5日(火)から8月9日(土)まで、東京の日本橋にあるRECTO VERSO GALLERYにて、アーティストTAKUROMANが主催する画期的なグループ展『Art & Graphic Exhibition 2025.August ~創造のイノベーション~』が開催されます。この展覧会では、創造性の本質を問い直す作品、コンセプチュアルアート『The Funeral of Human Creativity(人間の創造性の葬式)』が登場し、アートの新たな挑戦を迎えます。
展示内容とその意義
この展覧会では、TAKUROMANや三輪布巳子、やまだあいこ、kazuyukiの4名のアーティストによる作品が展開されます。各アーティストは「創造のイノベーション」というテーマのもと、異なる視点からアートを探求していく予定です。
TAKUROMANの作品では、同じテーマをもとにした二つの映像作品が上映されます。一つは人間主体の制作プロセスを元にしたもので、デジタル作業と一部のAIツールを活用。一方で、もう一つはAI主体の制作プロセスによるもので、来場者は両者を比較し、AI時代における創造性とは何かを考える機会を得ることができます。
ユニークな体験の場
特注のサテンシルク製の鯨幕が会場に設置され、来場者を「弔いの空間」に導きます。この展示空間では、葬儀形式で進行する映像作品が上映され、司会者や故人の友人、そして喪主であるAIがそれぞれの立場から「創造性の死」について語ります。ユーモラスな要素を含む一方で、深い問いかけをしてきます。
「人間の創造性は本当に死んだのか?」という問いが核となるこの展示は、単なるアートの枠を超え、参加者に深い考察を促します。会場では、観客が実際に「弔い」を体験することで、現代の創造的プロセスについて再認識させるような内容に仕上がっています。
展覧会の背景とアーティストの意図
TAKUROMANは、この作品を作成する背景に、生成AIが普及しつつある社会に対する違和感を持っていました。「創造する力」がAIに取って代わられてしまっているのではないかという思いから、今回の『葬式』という形式で展覧会を計画したと語っています。彼にとって、この展示は失われたものへの別れの儀式ともいえる重要なプロジェクトです。
展覧会の基本情報
- - 会期: 2025年8月5日(火)~8月9日(土)
- - 時間: 火~金 12:00~18:00 / 土 12:00~15:30
- - 会場: RECTO VERSO GALLERY(東京都中央区日本橋茅場町2-17-13 第2イノウエビル401)
- - 入場料: 無料
アクセス
東京メトロ茅場町駅から徒歩2分の便利な場所に位置しており、アートファンはもちろん多くの人々にとって魅力的な展示となることでしょう。来場者はぜひ、このユニークな展示を体験し、創造性について深く考える時間を持っていただきたいと思います。
この展覧会は、アートや創造性に関心がある人々に新しい視点を提供し、未来の創造性を形作るための重要な役割を果たすことでしょう。