新宿区まつりで医療を身近に
新宿で開催される「第44回大新宿区まつり ふれあいフェスタ」は、地域のとりまとめ役として行政や企業、地域団体が協力し、地域社会の活性化を目指すイベントです。今年のテーマは「新宿の伝統と最先端を体感!」。地元企業や医療関連団体による様々な出店が予想され、家族連れが楽しめる健康関連の体験も充実しています。
特に注目したいのが、新宿区薬剤師会と医療テックベンチャーのココロミルの初の共同出展ブースです。ここでは、家庭で手軽に心電図検査ができる「ホーム心臓ドックPro」の体験ができます。
突然死リスクを見える化する「ホーム心臓ドック」
突然死は心臓病が主要因となっており、日本国内でも心臓病による死亡者数は年々増加しています。特に毎年9.1万人が心臓の病気で命を落としており、その多くは症状が現れる前に見逃されてしまいます。
この「ホーム心臓ドックPro」は、健康診断では見逃されがちなリスクを可視化することができ、心拍の異常を高精度で検出します。健康診断の不整脈検出率は約10%ですが、この家庭用機器では36%の高い精度で異常を捉えることが可能です。このように、医療機関を訪れなくとも自宅で心臓の健康状態を確認できる点が特に魅力的です。
高齢化が進む都市部の医療課題
新宿区は、将来的に高齢化率が増加すると予想されています。東京都全体の高齢化率が23.0%から25.4%に上昇する中で、この新宿区も19.9%から21.8%という増加が見込まれています。こうした状況において、日常的に通院が難しい高齢者や多忙な層の健康を守る新たな模索が求められています。
地域薬局は、医療と家庭をつなぐ重要な役割を果たすことが期待されています。しかし、検査を受ける機会が少ないという課題も抱えているため、医療機関との連携が不可欠です。新宿の地域で「ホーム心臓ドック」のような取り組みが広がることで、予防医療が進むことが期待されます。
ふれあいフェスタの詳細
このふれあいフェスタは、2025年10月19日(日)の10:00から16:00まで、都立戸山公園と新宿スポーツセンターで開催されます。来場者は直接、心電図測定を体験しながら、薬剤師からの健康相談やアドバイスを受けることができます。また、来場者限定のキャンペーンも予定されています。
イベント概要
- - イベント名: 大新宿区まつり ふれあいフェスタ2025
- - 日時: 2025年10月19日(日)10:00~16:00(雨天実施・荒天中止)
- - 会場: 都立戸山公園(大久保地区)・新宿スポーツセンター(東京都新宿区大久保3-5-1)
- - 主催: 新宿区・大新宿区まつり実行委員会
- - ブース出展: 新宿区薬剤師会 × 株式会社ココロミル(新宿スポーツセンター内)
このイベントは、地域住民の健康意識を高め、医療サービスがより身近になるきっかけとなることでしょう。
関連リンク
地域が一体となって、よりよい健康と医療環境を育んでいく様子を、ぜひ見に来てください。