大阪・関西万博における特別企画
2025年に開催される大阪・関西万博では、インド館の展示が特に注目されています。大谷大学真宗総合研究所は、この万博の一環として「悟りの樹」という仏教の重要なシンボルをテーマとした企画を行っています。この展示は、ブッダが菩提樹の下で悟りを開いたという伝承に基づいており、仏教の広がりやパーリ語の古代文献についても深く掘り下げています。
特別企画を通じた生涯学習の価値
万博のエントランスに設置された「悟りの樹」の周辺では、仏教に関連する写本の画像が展示され、また大谷大学が研究する専門的な知識も提供されます。この企画の目的は、来場者に仏教の歴史と文化を体験し、理解を深めることです。その一環として、在大阪・神戸インド総領事館やIndira Gandhi National Centre for the Artsとの共催が実現し、特別な生涯学習講座が用意されました。
講座内容と参加方法
声明:講座①「ブッダの教えの旅」
この講座では、仏教の伝播過程やブッダの智慧を紹介し、写本の魅力に迫ります。日時は2025年7月26日(土)午前10:30から12:00までで、場所は大谷大学の慶聞館です。事前申し込みは不要で、料金は無料ですので、多くの方にお気軽に参加していただけます。
ワークショップ:講座②「写本ワークショップ」
一方、9月21日(日)に行われる「写本ワークショップ」では、参加者が実際にヤシの葉と鉄筆を使って写本の作成を体験します。この貴重な体験を通じて、古代の筆記文化やブッダの教えに触れることができます。各回の定員は12名で、1,500円(税込)で参加できます。申込みは事前に行う必要がありますので、日程を確認の上、ぜひ参加をご検討ください。
大谷大学の仏教関連研究
大谷大学が所蔵する写本の中には、特にタイ王室から寄贈された貴葉写本があり、日本国内でも非常に貴重な資料とされています。この研究では、写本の保存や公開、また翻訳などの作業が進められており、2024年にはパーリ語が古典言語として認定されることが期待されています。これらの資料は今後の学術研究において、重要な役割を果たすでしょう。
まとめ
インド館の展示や特別講座を通じて、多くの人々に万博の体験を提供し、文化理解を深めることを目指している大谷大学の取り組みは、注目に値します。万博を通じてインドの深い文化に触れるこの機会を、ぜひお見逃しなく!