STマイクロエレクトロニクス、STM32マイコンの中国現地生産を開始
世界的な半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、中国における初のSTM32マイコン製品の量産を発表しました。このマイコンは、中国国内で一貫して製造されたもので、特に中国の顧客向けに出荷が行われています。
世界をリードする製品の地産地消
今回の取り組みでは、STは15年以上の提携関係にあるHua Hong(華虹)社に製造を委託し、全工程を中国国内で完結させることを目指しています。この戦略は、STのグローバル・サプライチェーンを進化させる重要なステップであり、同時に、顧客にとっても利便性の向上につながります。
最初に出荷開始されたのは高性能マイコン「STM32H7」シリーズです。このシリーズは、産業用システム、スマートホーム機器、医療アプリケーションなど、多岐にわたる用途での使用が見込まれています。また、今後は性能とセキュリティに優れた「STM32H5」シリーズや、エントリーレベルの「STM32C5」シリーズも加わる予定です。
STのコメント
STの中国地区セールス&マーケティング担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、Henry Cao氏は、今回の量産開始が中国市場におけるSTのビジョンを具体化するものだと強調しました。安全性、信頼性、そして強靭さを兼ね備えたマイコンを提供することで、中国の顧客のニーズにも迅速に対応していく方針です。
高度な技術で品質が確保された製品
この製造モデルにより、STは世界中で認められた水準の品質と互換性を提供することを目指しています。中国国内においては、ウェハ製造からパッケージング、テストまでの全工程がローカライズされ、完全なサプライチェーンを構築しました。
特に、ウェハ製造においては、Hua Hong社との連携を強化し、40nm組み込み不揮発性メモリ(eNVM)技術を適用することで、世界各地のST拠点と同等の高品質を確保しています。また、テストとパッケージングの工程は、深センにあるSTの工場および現地の半導体組立・テスト業者によって支援されます。
展望
STの計画には、2026年から2027年にかけて、さらなるマイコンシリーズの量産開始が含まれています。具体的には、以下のような製品が予定されています。
- - STM32H5シリーズ:データセンターにおける多様なアプリケーションや、家庭用電化製品など、幅広い用途に対応。
- - STM32C5シリーズ:産業用オートメーションや、生活家電、ゲーム関連などのエントリーレベル市場向け。
これらの新シリーズは、すべて2026年末までに量産が開始される見通しです。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、約48,000名の従業員を擁し、広範なサプライチェーンと先進的な生産設備を持つ総合半導体メーカーです。最先端のテクノロジーを通じて、スマートモビリティやエネルギー効率化に貢献しています。再生可能エネルギーの使用率を100%に引き上げる目標も掲げています。詳しい情報は
STの公式ウェブサイトをご覧ください。