新刊情報:『パッチーズ ぼくらがつなぐ小さな世界』
中学二年生の柊が主人公の青春小説『パッチーズ ぼくらがつなぐ小さな世界』が、このたび発売されます。物語は、柊の心の変化を通じて、学校や家庭でのさまざまな悩みや友達との出会い、そして小さな工夫の楽しさを描いています。彼の日常が、モノトーンからカラフルな世界へと変わっていく様子は、読む人に明るい未来を感じさせることでしょう。
ストーリー概要
柊は転校生で、私服で通学する学校に通っています。しかし、家の事情で持っている上着は唯一の雨雲色のフーディーだけ。そんなある日、学校でごまかすことのできないサイズの合ったフーディーがクラスメイト「ゴシップたち」とのトラブルで破れてしまいます。親に洋服をねだることに後ろめたさを感じながらも、柊は裁縫が得意ではないものの、「エルボーパッチ」というアイデアを思いつきます。
翌日、学校に行くとそのエルボーパッチでからかわれてしまう柊。しかし、その中で同じクラスのマコが彼のエルボーパッチを見て「超かわいい!」と声をかけます。この小さな出来事が、柊の心の中での変化のきっかけとなり、彼の世界は徐々に変わり始めるのです。
著者の思い
佐藤まどかは、著者のあとがきで自らの経験も交えながら、小さなことを楽しむことの重要性を語っています。経済的や精神的な困難に直面した過去があり、そうした状況で自分なりの方法を見つけることが心の平穏につながったと述べています。特に、自分なりにおしゃれを楽しみ、周囲の目を気にせずに生きることの楽しさを再確認させてくれる内容です。
この小説を通じて、読者自身が小さな喜びを見つけ、大きな成長を遂げていく姿を共に感じることができるでしょう。.
書誌情報
- - 書名:『パッチーズ ぼくらがつなぐ小さな世界』
- - 著者名:佐藤まどか(作)・嶽まいこ(絵)
- - 出版社:株式会社岩崎書店
- - 定価:1,650円(本体1,500円+税)
- - 判型:四六判
- - 頁数:200ページ
この作品は、全国の書店やオンラインで購入可能です。心の成長を描いたこの一冊を、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。