いよいよ登場、「しばわん」!
倉敷芸術科学大学とダイヤ工業のグループ企業であるanifullが共同開発した犬型医療シミュレーター「しばわん」が2025年5月に発売されることが決定しました。これは特に、愛玩動物看護師を目指す学生たちにとっての強力なトレーニングツールとして期待されています。
開発の背景
「しばわん」の開発は、2019年6月に制定された愛玩動物看護師法に基づき、新たな国家資格を有する専門家の養成に向けて実施されました。愛玩動物看護師は、獣医師の指示の下で様々な医療行為を行うことができますが、学生がこれらの技術を学ぶ際に不足していたトレーニングの機会を提供するために、最初に猫型採血シミュレーター「ねこにゃん」が2023年6月に発売されました。この「ねこにゃん」の成功を受けて、犬型のシミュレーターのニーズが高まり、2年後に昨年からスタートした「しばわん」の開発へと繋がりました。
この新しいシミュレーターでは、保定や採血に加え、気管挿管や投薬、体温測定など多様な処置のトレーニングが可能になりました。
「しばわん」ができること
1. 保定しながらの処置練習
「しばわん」は、実際の動物を使ったかのように保定を行いながら採血や点滴静脈注射等のトレーニングを行えます。リアルな感触を持つ構造のため、学生や新しい看護師たちに情熱を持たせるトレーニング体験を提供します。
2. 静脈注射の練習
「しばわん」では、頸静脈や橈側⽪静脈などにリアルな血管チューブを設置し、実践的な静脈注射トレーニングが行えます。これにより、様々な部位で静脈注射技術を磨くことが可能です。
3. 多様な処置練習
3kgの現実的な重さで設計された「しばわん」は、さまざまな看護処置を学ぶための練習にも便利です。口周り、気管、肛門、耳など、実際の動物と同様の環境で取り組むことができます。
具体的な活用例
気管挿管の工程を学ぶことができる
「しばわん」の口元が開くように設計され、気管挿管の手順を通じてリアルな体験が得られるので、投薬トレーニングも実施可能です。
耳や肛門の処置方法のトレーニング
耳穴や肛門の再現が実現され、体温計や耳鏡を使った処理訓練も行えます。特に耳の処置は、獣医師や看護師が施策でよく行う診療の一環です。
目の処置方法を習得
目のパーツは特別に設計され、点眼や眼圧測定のシミュレーションが可能です。これにより様々な眼科処置を練習でき、学生たちの技術向上につながります。
製品情報
- - 商品名: 保定のできる犬型医療シミュレーター「しばわん」
- - 発売日: 2025年5月
- - 価格: 48,100円(税込)
使用方法の動画と付属品がセッティングされ、anifullの公式オンラインショップや、岡山市の実店舗でも購入可能です。
結論
「しばわん」は、愛玩動物看護師を目指す学生にとって、これからの医療現場で必要とされる技術を習得するための非常に重要なリソースとなることでしょう。今後の医療現場における活用が非常に楽しみです。