北斎館の特別企画展が開催中
長野県小布施町に位置する北斎館では、今年開館50周年を迎えるにあたって特別企画展「北斎を魅了した天舞う瑞獣 〜龍・鳳凰〜」が開催されています。この展示は2026年1月24日から3月29日までの間、訪問者に北斎の描く壮大な龍や神秘的な鳳凰の世界に触れる機会を提供します。
瑞獣とは?
瑞獣とは、めでたい兆しをもたらすとされる特殊な動物のことを指します。北斎はこれをテーマに、多彩で力強い作品を生み出してきました。今回の企画展では、北斎の筆致や想像力に触れつつ、現代の工芸作家たちの新たな解釈も楽しめる内容となっています。
現代工芸作家の作品
特別企画「北斎×伝統工芸 〜北斎に挑む現代の工芸作家たち〜」では、和更紗職人の中野史朗氏、京焼職人の野原美恵氏、漆芸作家の島本恵未氏が参加しており、彼らが北斎の世界からインスピレーションを受けた独自の工芸品を展示しています。
- - 中野史朗氏の作品には、「金雲母鳳凰更紗」や「金雲母龍更紗」が賞賛を集めています。能登の珪藻土を漉き込んだ和紙を使い、金や雲母を巧みに操った模様が印象的です。
- - 野原美恵氏は北斎の得意とした極彩色を取り入れた作品を手がけ、「北斎 to 食べる」や「北斎 to 一服」など、視覚的にも楽しめる立体的な造形を展開しています。
- - 島本恵未氏は、漆芸の技法を用いた「龍蛋」という作品を制作。龍の卵をイメージした螺鈿作品は、彼女の独自のアイディアが光ります。
展示情報
この特別展は、入館料が大人1,200円、高校生・大学生500円、小中学生300円で、期間中は無休で運営されています。入館者は、企画展示、常設展示(祭屋台展示室)を含めた多様なアート体験が可能です。なお、展示の合間には、作家ご自身によるトークショーもあり、制作の裏話や北斎作品への思いに触れられる貴重な機会も設けられています。
50周年を迎える北斎館
北斎館は、葛飾北斎が晩年に信州小布施を訪れ、支援された高井鴻山とともに数々の名作を残した歴史があります。その中でも、東町祭屋台や上町祭屋台に描かれた天井画は、北斎の意匠が色濃く反映されており、多くの観光客を惹きつけています。
存続50周年を祝うこの特別展示を通じて、北斎の魅力と日本の伝統工芸の精髄を堪能し、次世代への文化継承を考える良い機会にもなります。谷津町に位置する北斎館の特設サイトでは、さらなる詳細情報が掲載されていますので、興味のある方はぜひ訪問してみて下さい。
お問い合わせ
一般財団法人 北斎館
TEL: 026-247-5206
特設サイト:
北斎館公式サイト
50周年記念特設サイト:
北斎館50周年特設サイト