巡回医療船「済生丸」
2025-06-02 09:31:11

島の医療を支える巡回診療船「済生丸」の未来を守るクラウドファンディング

瀬戸内海の命を繋ぐ巡回診療船「済生丸」



現在、岡山県済生会が運営する巡回診療船「済生丸」が、地域医療の未来を守るためにクラウドファンディングを始めました。このプロジェクトは、老朽化したX線機器の更新を目指し、3000万円の資金を募るものです。プロジェクトは2025年6月2日から8月29日まで行われ、寄付を通じて「海をわたり島の人々の命をつなぐ」ことを目指しています。

島の現状と「済生丸」の意義



瀬戸内海には700以上の島が存在し、その中で「済生丸」が活動しているのは84の有人島です。しかし医療機関が整備されている島は39島に留まり、十分な医療が受けられない島民が多数います。その結果、病気の発見や治療が遅れ、成果を上げる医療の知識や支援が必要とされています。

済生丸は過去60年以上にわたり、約60の島々で診療や検診を行い、「海をわたる病院」として地域に親しまれてきました。総航走距離931,115.86kmは地球約23周分に相当し、631,488人が受診しています。高まる医療ニーズに応えるためには、機器の更新が不可欠です。

クラウドファンディングの詳細



このクラウドファンディングは、老朽化が進んでいる胃部X線TVシステムや胸部集検X線撮影装置、乳房用X線撮影装置など、診療に必要な機器更新のための資金を調達するためのものです。

  • - 目標金額: 3000万円
  • - 募集期間: 2025年6月2日から8月29日
  • - 資金の使途: 機器更新に伴う各種工事や設備投資

プロジェクトの形式は寄付金控除型で、目標金額に達成しなくても寄付を受け取る仕組みです。また、さまざまな寄付コースが用意されており、3000円から100万円まで8つの選択肢があります。リターンには、お礼のメッセージやHPへの名前掲載、済生丸ポストカードなどがあります。

「済生丸」設立の背景



「済生丸」は昭和36年に創設され、当時の岡山済生会総合病院の大和院長が、瀬戸内海の島々の医療状況を改善するために発案しました。昭和37年には運航が開始され、高齢化や過疎化が進む村々に医療の重要性を伝えるために尽力しています。

大和院長の想いは今日まで受け継がれ、島民の健康を守るために検診や健康教室を通じた地域交流も行われています。実際に「済生丸」の検診を受けて、早期のがんが発見されたケースも多く聞かれています。

まとめ



地域医療の未来は、「済生丸」のような診療船にかかっています。クラウドファンディングであたなの支援を通じて、多くの島民の命がつながります。ぜひこのプロジェクトに参加し、瀬戸内海の人々に希望を届けましょう。詳しい情報はこちらのプロジェクトページをご覧ください。


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会社情報

会社名
社会福祉法人恩賜財団済生会
住所
岡山県岡山市北区国体町2-25
電話番号
086-252-2211

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