マウザー、Nordic Semiconductorの新Bluetooth SoCを発表
Mouser Electronics(マウザー・エレクトロニクス)が、ノルウェーのNordic Semiconductorが提供するnRF54L Bluetooth Low Energy SoCの取り扱いを開始したことを発表しました。これは、医療機器やスマートホーム、さらには産業用IoTやゲームコントローラーなど多岐にわたるIoT用途に対応する、コンパクトかつ超低消費電力のソリューションです。
nRF54Lシリーズの特徴
新しいnRF54Lシリーズは、128 MHz動作のArm Cortex-M33プロセッサを搭載しており、前世代に比べシステムの処理能力は圧倒的に向上しました。このプロセッサは、クラス最高のマルチプロトコル対応無線と高度なセキュリティ機能を有し、消費電力の低減にも成功しています。具体的には、最大+8 dBmの送信電力と、1 Mbit/s Bluetooth LEでの-98 dBmの受信感度を実現しています。
さらに、Bluetooth5.4のすべての機能に加え、Bluetooth Mesh、Thread、Matterといった最新規格にも対応しており、将来の仕様変更にしっかりと備えています。nRF54Lシリーズは、TSMCの22ULLプロセス技術を採用しており、リーク電流を抑えることでIoT用途でのパフォーマンス向上を図っています。
セキュリティ機能の強化
nRF54Lシリーズの大きな利点は、高度なセキュリティ機能の搭載です。セキュアブートや信頼性の高いファームウェア更新、さらにはセキュアストレージといった機能があり、PSA Certified Level 3のIoTセキュリティ規格を達成しています。このようなセキュリティの強化は、企業や個人のデータを守るために非常に重要です。
製品ラインアップ
nRF54Lシリーズは、以下の3種類がラインアップされています:
- - nRF54L15:1,524 KBの不揮発性メモリ(RRAM)と256 KBのRAMを搭載。
- - nRF54L10:1,022 KBのRRAMと192 KBのRAMを搭載。
- - nRF54L05:500 KBのRRAMと96 KBのRAMを搭載。
加えて、パッケージは6mm x 6mmのQFNタイプと、超小型の2.4mm x 2.2mm WLCSPタイプから選べるため、多様な設計ニーズに対応可能です。
開発キットのご紹介
また、Mouserが取り扱うNordic SemiconductorのnRF54L15開発キットは、nRF54Lを基にした事前認証済みシングルボード評価プロトタイピングプラットフォームです。この開発キットでは、事前にnRF54L15が実装されており、nRF54L10およびnRF54L05のワイヤレスSoCをエミュレートすることも可能です。コストパフォーマンスに優れた開発キットにより、nRF54Lシリーズのすべての機能を最大限に活用できます。
まとめ
Mouser Electronicsは、最新の半導体と電子部品を取り扱うグローバルな正規代理店として、常に新しい技術や製品情報を提供しています。Nordic SemiconductorのnRF54L Bluetooth SoCは、IoT分野でのさらなる革新を促進する注目の製品です。詳細な情報は公式サイトで確認できます。興味のある方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。