はじめに
株式会社divxが新たに発表した「DIVX My SaaS」は、企業の業務システムを生成AIの力で短期間に構築できる画期的なソリューションです。このプロダクトは、企業の自社専用の業務SaaSを迅速に作成することを目的としており、2025年10月20日からの提供開始が決定しました。これにより、多くの企業が抱えるシステム構築の時間的・コスト的な課題を解決することが逸早に可能になります。
「DIVX My SaaS」の概要
「DIVX My SaaS」は、ヒアリングと業務分析を基に、生成AIを活用して要件定義からUIモック、ERD(データ構造)、APIモック、RAG連携まですべてを一貫して生成します。従来の業務システムの初期構築には通常1年以上の時間が必要でしたが、この新しい方法では、場合によってはその工期を半分以下に削減することが可能です。さらに、クラウド環境はもちろん、オンプレミスや閉域環境でも柔軟に対応し、企業のDX推進を支援します。
Japan IT Week【秋】でのデモ展示
この新プロダクトは、2025年10月22日から24日の期間に幕張メッセで開催されるJapan IT Week【秋】で初めてデモが行われます。訪問者は、実際に「DIVX My SaaS」の機能を体験することができ、AIが要件を理解し、画面モックやERDを生成するプロセスをリアルタイムで見ることができます。このデモは事前予約制となっており、関心のある企業や団体は、指定されたメールアドレスに連絡することで予約が可能です。
提供開始の背景
最近、生成AIの活用が進む一方で、多くの企業が「PoCで止まる」「クラウドの制約で社内データを扱いづらい」「既存のSaaSが業務プロセスに合わない」といった問題に直面しています。これらの課題を考慮し、DIVXは「SaaSを選ぶ時代から、SaaSを創る時代へ」という新しいコンセプトを掲げ、「DIVX My SaaS」を開発しました。このサービスにより、中堅・中小企業でも自社に最適なカスタムSaaSを導入しやすくなるのです。
特徴と利点
1. 高速な要件定義と設計
「DIVX My SaaS」は、業務分析を基に生成AIが迅速に要件定義を行い、画面モックやデータ構造を生成します。これにより初期検討のプロセスが大幅に短縮され、迅速な合意形成が実現します。
2. カスタムSaaSの短期間可視化
汎用SaaSの使用に代わり、企業ごとの業務要件に最適化されたカスタムSaaSの提案が可能です。MVP(Minimum Viable Product)を用いた早期フィードバックを得られるため、迅速な改善が可能です。
3. データ活用の促進
RAG(社内データ検索)機能により、ナレッジや文書、FAQと連携し、業務に基づく的確な回答や設計を実現します。これが社内データの活用を強化し、業務の効率を高めます。
4. 管理の一元化
AI管理プラットフォーム「DIVX GAI v2」との連携により、モデル選択やプロンプト資産の管理、監査ログの可視化を統合的に行います。これによって、運用の透明性が向上します。
5. 安全なシステム構築
「DIVX Local LLM」との連携で、閉域環境においても安全にAIを運用でき、クラウドへの依存を排除したSaaSの構築が可能になります。
今後の展望
今後、DIVXは「DIVX My SaaS」をもとに、業界別テンプレートや自動生成AIプラグインを追加し、さらなる機能拡充を目指します。また、「DIVX Local LLM」との連携を強化することで、企業が求める独自のSaaSを迅速かつセキュアに提供できる体制が整います。さらに、BCP(事業継続)ソリューションの展開も検討しており、災害時やサイバー攻撃といった緊急時においても、ビジネスの継続を支援するAI型セーフティ基盤の構築を目指しています。
音声・映像・ドキュメントなどのデータを活用し、より効率的な業務プロセスを実現する「DIVX My SaaS」。今後も目が離せないソリューションです。
会社情報
株式会社divxは、東京都港区赤坂に本社を置くクリエイティブカンパニーで、AI技術を活用したソフトウェア開発に力を入れています。お客様のデジタルトランスフォーメーションを支援し、迅速且つ柔軟なサービス提供を目指しています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。