ポンピドゥー展の魅力
2016-06-08 11:00:03

東京都美術館で開催されるポンピドゥー・センター傑作展の魅力とは

東京都美術館でのポンピドゥー・センター傑作展



東京都美術館にて、フランスのアートシーンの粋を集めた「ポンピドゥー・センター傑作展」が開催される。展覧会は、ピカソの代表作「ミューズ」の初来日を含む、様々な巨匠たちの達成を示す作品が集結する。

展覧会の見どころ


展示される作品は、シャガール、ピカソ、マティス、デュシャン、クリストなど、20世紀の著名なアーティストの約70点にわたる。色彩豊かな絵画、彫刻、写真、映像、デザインと多岐にわたるジャンルが取り揃えられており、一つ一つの作品が持つ深い意味と魅力に注意を向けることができる。

この展覧会では、1906年から1977年までの間に創り出された名作を「1年1作家1作品」という独自の視点で並べることで、観客にフランス近現代美術の時系列を視覚的に体験させることを狙っている。何世代にもわたるアートの進化を辿ることができる貴重な機会だ。

ジャングルのような展示空間


展示を手がけるのは、パリで注目を浴びる新進気鋭の建築家・田根剛氏。彼が創り出した空間は、作品の持つ魅力を最大限に引き出す独創的なものであり、訪れる人々に新しい視覚体験を提供するだろう。

主要作品の紹介


パブロ・ピカソ「ミューズ」(1935年)


この作品には、二人の女性が描かれており、一人は夢の中にいるかのようにリラックスした姿を見せている。一方の女性は鏡に映る自分を見詰めているようだ。この作品は、ピカソの私生活における複雑な感情を反映したものであり、特に情熱的な関係に基づいていると言われている。

アンリ・マティス「大きな赤い室内」(1948年)


マティスが「室内」をテーマに描いた最後の作品で、全体を赤が包む中、異なるオブジェの対比が際立つ。彼の独特な配色感と構図は、視覚的に訴えかけ、観る者を引き込む力を持っている。

クリスト「パッケージ」(1961年)


クリストは、消費主義への反発から生まれた梱包アートで知られ、日常にある商品の価値を考えさせる作品を生み出してきた。この作品も、その理念のもとに創られたもので、観る者に一歩立ち止まって考える機会をもたらす。

開催概要とアクセス


本展は2016年6月11日から9月22日まで開催され、東京都台東区の上野公園内にある東京都美術館で行われる。月曜日と特定の火曜日は休館日だが、祝日にあたる日は開館する。

  • - 会場住所: 東京都台東区上野公園8−36
  • - アクセス: JR上野駅「公園口」より徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分。

開館時間は9:30から17:30までで、金曜日は20:00まで開館。また特定の金・土曜日は延長開館も行われるため、訪れる際は確認しておこう。観覧料金は一般1,600円、学生や65歳以上で割引もあるので、参加する際はぜひ利用してほしい。

多彩なスポンサー


この展覧会は、東京都美術館、ポンピドゥー・センター、朝日新聞社、TBSの共同主催によって行われ、多くの方々がその魅力を一堂に体験できる機会となっている。フランスの美術史を網羅するこの傑作展を通じて、20世紀のアートを新たな視点で楽しんでほしい。

会社情報

会社名
株式会社朝日新聞社
住所
東京都中央区築地5-3-2
電話番号

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