ヤフーの新ネットワーク
2018-03-14 16:49:36

ヤフーがマルチベンダー対応インテント型ネットワークを導入し運用効率を大幅向上

ヤフーが実現したマルチベンダー対応インテント型ネットワーク



この度、ヤフー株式会社はApstra社のAOSを導入し、マルチベンダー対応のインテント型ネットワーク構築に成功しました。これは、ビッグデータ処理や大規模なネットワーク運用を行うヤフーにとって、必要不可欠な選択肢でした。すでに大手ハイパースケール企業が採用しているClosファブリックネットワークとHadoop基盤の統合により、より高い効率性が求められる中、ヤフーは自社開発を行わずとも、優れた結果を得る方法を見つけたのです。

ヤフーのシステム統括本部インフラ技術部の村越健哉部長は、AOSの導入によってネットワーク構築のプロセスがどのように合理化されたかを語ります。「アプストラのインテント型分析では、求めるネットワーク状態を明示化でき、事前に伝えることで、運用に必要な情報を洗い出し、迅速な対応が可能になります。」

このアプローチにより、ヤフーは数千ノードからなるClosファブリックネットワークを効率的に管理できるフレームワークを手に入れ、特にネットワークの復旧時間や運用コストの削減を実現しました。実際、AOSの導入により、ネットワークの設計および管理時間が著しく短縮され、即時の複製が可能となったのです。

マルチベンダー環境の重要性



ヤフーが採用したネットワーク基盤は、多種多様なベンダーの機器から構成されています。これにより、ハードウェアの選択肢が増え、コスト削減と同時に運用の柔軟性を確保できます。アプストラ社のAOSは、特にマルチベンダー環境に対応しており、オープンなハードウェア構成であるため、今後の拡張にも適した選択肢となっています。

村越氏は「我々は、ネットワークのスケールアウトを重視し、AOSによって従来の3階層ネットワークをClosネットワークに移行する計画を立てています。この取り組みにより、運用コストをさらに削減しつつ、新たな価値を創造していけると信じています。」と述べています。

AOSがもたらす利点



AOSの導入によって、ヤフーは様々なメリットを実感しています。具体的には、以下のような点が挙げられます:

  • - 信頼性の向上: インテント型分析を活用し、迅速な問題解決が実現。
  • - リソースの効率的なプール化: 設計時間の短縮が図れ、繰り返し利用が可能。
  • - 自動展開機能: 複数PODの展開が短時間で達成。
  • - 運用の簡素化: 複雑なシステム管理を軽減し、運用開始後の効率的な運用が可能。

また、AOSによる直観的なGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を通じて、ネットワーク状態のモニタリングや管理が容易になりました。これらの進展により、ヤフーは必要とされる迅速な対応と、運用コストの削減を両立させることに成功しています。

今後の展望



ヤフーは、複雑化するデータトラフィックを管理しながら、引き続き新たなネットワークサービスの開発に注力していく方針です。AOSを活用することで、将来的にはVXLANやEVPNを取り入れ、さらなるネットワークの進化を目指すとしています。このプロセスには、Apstra社とのパートナーシップを活かし、革新的な技術を取り入れつつ、業界の最前線での競争力を維持していく考えです。

ヤフーにとって、ビッグデータとHadoopは中核的な技術であり、その活用は今後の戦略的イニシアチブにとって不可欠です。インターネット関連サービスを提供し続ける中で、彼らは常に革新を求め、新しいかつ高性能なシステムを導入することが必要不可欠となるでしょう。今後もAOSの恩恵を受けながら、成長を続けていくことが期待されます。

会社情報

会社名
Apstra, Inc.
住所
200 Middlefield Rd, Menlo Park, CA 94025, USA
電話番号

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