地域の魅力を届ける新たな手法
全国の学術・文化・教育機関の振興を目的とした一般社団法人VR革新機構が、2025年から「ボランティア撮影公益事業プログラム制度」に新たなサービスを導入します。このプロジェクトは、地域の魅力や文化を発信するために3D・VRコンテンツを作成し、これまでにも多くの施設をサポートしてきました。
ボランティア撮影公益事業の概要
VR革新機構は2020年から、全国の文化施設や教育機関の苦境を乗り越えるべく、ボランティアによる3D・VRコンテンツ化の支援を行ってきました。この取り組みでは、様々な施設の魅力をデジタル化し、多くの人々に届けてきました。2022年から無償支援を開始し、これまでに100件以上の施設に携わり、1百万以上の人がコンテンツを体験しています。
プログラムの主なプロジェクト
このプログラムは「文化芸術アーカイブプロジェクト」「オンライン学習支援プロジェクト」「全国子ども・学生VR自由研究大会会場プロジェクト」の3つから成り立っています。
1.
文化芸術アーカイブプロジェクト
歴史的施設や美術品などをVR化し、次世代に残すことを目的としています。
2.
オンライン学習支援プロジェクト
教育機関を対象に、VRを駆使した学習支援を行います。
3.
全国子ども・学生VR自由研究大会会場プロジェクト
子どもたちの自由研究発表にVRコンテンツを活用し、その成長を支えます。
新サービスの導入
新たに追加されるサービスでは、空間ビデオ撮影技術やAIによる動画生成技術が活用され、より効果的な地域情報の発信が実現します。特に注目すべきは、この技術を使用した以下の3つの取り組みです。
1.
空間ビデオ撮影
Apple Vision ProやXREALなどの最新デバイスを使用し、臨場感あふれる体験を視聴者に提供します。
2.
AI動画生成
最新のAI技術を用いて、施設の広報用動画を自動生成し、施設・地域の特性を魅力的にアピールします。
3.
イベント動画の生成
取得した撮影素材をもとに、AIがイベントや企画展の宣伝動画を作成するサービスも展開します。
活用シーンのイメージ
来館客向け
新サービスが導入された場合、例えば車いす利用者がグループで来館した際にも、空間ビデオを通じて施設内を楽しむことが可能となります。これは、実際に現場にいるかのような感覚を提供し、来館者同士でリアルタイムに感動を分かち合う手段となります。
施設の広報
AIを活用した動画生成により、施設側が手軽に広報用のコンテンツを製作できます。これにより、イベント告知や訪問者に向けた啓発活動も一層スムーズに進むでしょう。
倫理的配慮と今後の展望
新しく導入されるAI技術による動画は、VR研究倫理審査委員会の審査を受け、信頼性の高い情報提供を心がけています。今後もVR革新機構では、新しい技術を駆使し、地域の魅力発信に寄与するサービスの拡充を目指していきます。
企業の紹介
一般社団法人VR革新機構は、2018年に設立され、東京都千代田区に拠点を置いています。彼らの活動は、VR技術を活用した地域創生を強力に後押ししており、今後の展開から目が離せません。