新しい教育ファイナンスの未来を共に築く
株式会社FCE(本社:東京都新宿区)は、教育ファイナンスに特化したスタートアップ、株式会社EduCareと資本業務提携に関する基本契約を締結しました。この提携により、両社は教育ファイナンス分野における新たな価値の創出に向けて協力を進める計画です。
提携の背景と目的
FCEは「主体性×生産性で人的資本の最大化に貢献する」というミッションの下、教育研修事業を展開してきました。特に、7つの習慣を基にしたセルフコーチングプログラムに力を入れ、個人の成長を促進しています。
一方、EduCare社は「学ぶ人のための新しい金融機関」を目指して、教育ファイナンスプラットフォームやリスキリングローン事業を展開中です。これにより、学ぶことへの経済的なハードルを下げ、皆が未来に向かって学び続けられる社会の実現を目指しています。
このたびの契約により、FCEの教育研修事業とEduCareのファイナンスが組み合わさることで、「学びの機会を広げる」と「人的資本の価値を高める」を同時に実現する挑戦が始まります。この仕組みは、EduCare社が提唱する教育ROIの考え方に基づいており、学びにかかる費用を金融支援でカバーし、将来のリターンをセルフコーチングで引き上げることを目的としています。
戦略的なJ-KISSの活用
本提携の一環として、FCEは「J-KISS型新株予約権」を用いて最大4,000万円の出資を検討しています。このモデルは、スタートアップにおける一般的な投資手法であり、出資時に企業価値の評価を行わないことで、次回の資金調達で評価を行います。そして、あらかじめ定められた条件で株式を取得できることが特徴です。
FCEでは、資金を投じるだけではなく、事業提携を通じてEduCare社の成長を支援し、将来的な企業価値の向上に寄与することを目指しています。「シナジーを起こして価値を育てていくJ-KISS」を実現することで、単なる資金提供者ではなく、パートナーとしての役割を果たすことが可能になります。
EduCareの事業内容
EduCare社は、学生向けの教育ファイナンスプラットフォームと社会人向けのリスキリングローン事業を展開しています。特に、教育ROIを活用し、学費に対する将来的なリターンを定量的に分析できる仕組みを提供。このプラットフォームにより、学生に柔軟かつ合理的な融資を可能にしています。
一方、社会人向けのリスキリングローンでは、スキルアップや学び直しを支援し、特に従来の金融機関では対象外の層にも門戸を開いています。これにより、キャリア形成を応援し、人的資本の価値向上を図る新たな金融のインフラとして注目されています。
今後の展望
今後FCEとEduCare社は、教育研修と教育ファイナンスの融合を通じて、より多くの学びの機会を提供し、高い価値を持つ人材を育成する新たなモデルを構築していく予定です。また、J-KISS型新株予約権を利用した出資によって、資本面での支援と事業提携から生まれるシナジーを活用し、企業価値を共に育てることに挑戦します。
FCEは、この提携を足がかりに教育および金融の新しいモデルを通じて、人的資本の最大化と社会的価値の創出に貢献していきます。2025年10月1日を予定している出資は、EduCare社の株主総会決議を経た後に正式に実施される予定であり、今後の展開に期待が寄せられます。