日本の古き伝統を取り戻す「新嘗祭」再興プロジェクトの全貌

日本の古き伝統を取り戻す「新嘗祭」再興プロジェクト

日本には、飛鳥時代から1500年以上続く偉大な伝統文化が存在します。それが「新嘗祭」です。毎年11月23日に行われるこの神聖なお祭りは、五穀豊穣を祝うための重要な行事ですが、戦後は「勤労感謝の日」として知られるようになり、多くの人々がその存在を忘れがちになっていました。今、再びこの伝統を蘇らせようとする動きが始まっています。

新嘗祭とは何か？

新嘗祭は、収穫したばかりの新米や新酒を神に捧げ、その年の豊作に感謝する祭りです。この日、天皇は新米と新酒を初めて口にする儀式が行われています。長い歴史を持つこの祭りは、古来より日本人にとっての精神的な支えであり、国家の安泰を願う重要な行事でもありました。

伝統の再興と新嘗ブランド

日本学ユニバーシティ（JU）では、この「新嘗祭」を再び盛り上げるために、新米・新酒・新塩をそれぞれの専門家と共に作成する「新嘗ブランド」を立ち上げました。特に注目すべきは、新月の日から新月までという期間内に無農薬で育てたお米を使用するこのプロジェクトのことです。

新月米「新嘗」
- 和歌山の寺前彰彦氏のライスジャパン株式会社と合作し、新月に種を蒔いたお米が、新米「新嘗」として生まれます。無農薬で育てられた「ヒノヒカリ」は、歓待の心を体現する一品です。

新月酒「新嘗」
- 新潟原産の酒米「五百万石」を使用し、英君酒造で醸造される新酒は、五穀豊穣の思いを込めた逸品として、自信を持ってご奉納します。

* 新月塩「新嘗」
- 出雲大社からの縁起の良い塩を使用し、最も清浄な形で新嘗祭を祝います。この塩は、神社への参拝と共に製造されます。

特別なイベント

新嘗祭を祝うための特別なイベントが今年も行われます。2021年11月23日に京都の下鴨神社にて、100名様限定のスタンダードセット（新米・新酒・新塩など）が特別販売される予定です。参加希望の方は、Makuakeのプロジェクトページから申し込みが可能です。

未来への希望

日本学ユニバーシティの代表、出口光氏はこう語ります。「新嘗祭を再興させることは、日本の収穫祭を未来へと繋げる一歩であり、世界に向けた重要なメッセージでもあります。」
今こそ、日本人が五穀豊穣に感謝し、先人たちの知恵を受け継ぐ時です。再び「新嘗祭」を祝うことで、私たちの文化を次世代に引き継いでいきましょう。