株式会社シコメルフードテックの資金調達
株式会社シコメルフードテックは、飲食・食品業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業として注目されています。この度、JFI株式会社およびミダスキャピタルから、総額4,375万円の資金を調達したことを発表しました。この資金調達は、飲食店や食品会社が抱える経営課題の解決を目指す同社の事業拡大に向けたものです。
DX推進の背景と目的
シコメルフードテックのビジョンは、「世界中の飲食店オーナーや食品会社をITテクノロジーで支援する」ことです。そのために、同社は三つの主力サービスを展開しています。まず、飲食店と食品工場間で仕込みレシピを共有し、AI解析によって工数削減と受発注の最適化を目的としたアプリ「シコメル」を強化しています。次に、EC販売やクラウドファンディングの支援を行う「タノメルbyシコメル」、さらに「タノメルクラファン」といったサービスを提供しており、飲食店や食品会社の経営改善を加速させることを目指しています。
近年、新型コロナウイルスの影響下でも、シコメルの成長は続いており、2020年12月の時点で前年同月比で約2倍のペースで拡大しています。このようなサービスを提供することにより、シコメルは非常時にも対応可能なフレキシブルな経営環境を提供することができ、競争力を高めています。
資金調達の目的
今回の資金調達は、シコメルフードテックのさらなる成長を目的としています。特に、JFI株式会社からは水産物や水産加工物の商品開発体制の強化が期待されており、ミダスキャピタルからはファイナンスや営業支援が強化される見込みです。これにより、より多様なサービスを展開し、顧客のニーズに迅速に応えていくことを目指しています。
投資家のコメント
出資を行ったJFI株式会社の代表、藪田晃彰氏は、「シコメルフードテックが飲食・食品業界のDXを推進する姿勢に共感し、出資を決定しました」と述べています。また、ミダスキャピタルの代表パートナー、吉村英毅氏は、シコメル社の顧客獲得実績を高く評価し、今後の事業拡大を支援する意向を示しています。
会社代表のコメント
シコメルフードテックの代表、西原直良氏は、「今回の資金を最大限に活用し、製造部門の品揃えや生産体制の強化を図り、事業の成長速度を高めていく」と語っています。飲食店にとっては貴重な資産であるレシピをデータ化し、合理的にDXを推進することで、日本の飲食・食品業界全体の発展に貢献していく姿勢を強調しています。
提携先の募集
また、株式会社シコメルフードテックは、この資金調達を契機に、さらなる事業拡大を進めるために様々な業界との業務提携や業務資本提携を模索しています。協力関係を構築したいと考えている企業や団体からの提案を歓迎しています。
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