積水ハウスがVR技術「Log Walk」を標準ツールに採用
建設業界での人手不足や働き方改革の必要性が叫ばれる中、積水ハウスが神奈川県に拠点を置くスタートアップ、株式会社log buildの提供するVR現場空間「Log Walk」を標準ツールとして採用したことが発表されました。この選択は、現場管理の効率化や施工品質の向上を狙ったものであり、建設業界全体にとっても注目のニュースです。
建設業界の現状とLog Walkの役割
現在、建設業界は現場監督の過重労働、施工品質のばらつき、安全管理の不徹底といった多くの課題に直面しています。そこで、ログビルドが提供する「Log System」が、これらの問題解決に向けた革新的なソリューションとして際立っています。「Log Walk」は、株式会社リコーが開発した360度カメラ「RICOH THETA」を活用し、建設現場をVR空間に変換する技術です。このシステムにより、現場の状態をリアルタイムで把握することが可能となります。
Log Walkの導入による期待効果
積水ハウスは「Log Walk」の導入により、さまざまな期待効果を見込んでいます。特に注目すべきは、以下のポイントです:
- - 工事進捗の早期確認:工事の遅延を早期に発見し、必要に応じて迅速に対応することで、プロジェクトの円滑な進行が可能に。
- - 効率的な問い合わせ対応:360度写真を活用することで、現場との打合せが迅速化し、工事に関する問い合わせを早期に解決。
- - 施工品質の向上:隠ぺい部の施工状況を即座に確認可能にすることで、品質に対する信頼性が向上します。
- - 労働災害の撲滅:職方の意識向上を促し、安全で綺麗な現場を維持することで、事故のリスクを低減。
- - 顧客満足度の向上:詳細な進捗報告を360度写真で行うことで、施主への満足度を向上させます。
Log Systemの機能
「Log System」は、リモート施工管理プラットフォームとして、品質管理や安全管理、進捗管理を遠隔で行える便利なツールです。具体的な機能としては、以下が挙げられます。
- - Log Walk:360度のVR現場空間を提供。
- - Log Meet:リモートでの立ち会いを可能にするビデオ通話機能。
- - GENBA.R:ノーコード報告書アプリで、簡単に報告書を作成できます。
これらの機能により、全国のゼネコンやハウスメーカー、小規模工務店など、幅広い企業で活用が進んでおり、現在までに35,000以上の現場で導入されています。日本初の総合的なリモート体制構築サービスとして、業界のデジタル化を牽引しています。
代表プロフィールと会社概要
株式会社log buildの代表取締役、中堀健一氏は1971年生まれ。建築業界に約30年携わり、実際に職人や現場監督としての経験を持っています。2020年にリモート施工管理プラットフォームを展開する株式会社log buildを設立し、業界のデジタルシフトを推進しています。
会社情報は以下の通りです:
- - 会社名:株式会社log build
- - 設立:2020年2月20日
- - 所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1 WeWorkオーシャンゲートみなとみらい8F
詳細はこちらからご覧いただけます。これからの建設業界の進展が非常に楽しみです。