深夜の物流業務を支えるAGVロボット「t-Sort」導入の取り組み

近年、労働市場には様々な変化が生じており、その中でも特に深夜帯の作業における人手不足が顕著になっています。そんな中、三菱食品株式会社が子会社の株式会社ベスト・ロジスティクス・パートナーズと協力し、低温作業エリアにAGVロボット「t-Sort」を導入しました。この取り組みは、物流業界における効率性と生産性の向上を目指しています。

AGVロボット「t-Sort」の導入

神奈川県川崎市にある専用物流センター「川崎夜光SDC」に、プラスオートメーション株式会社の仕分けロボット「t-Sort」50台が導入されました。この新たな設備配置により、400坪の低温作業エリアが整備され、従来に比べて約30%の作業生産性向上が見込まれています。また、1日あたり36 m/h（年間約13,000人時）の削減効果も期待されています。

この取り組みの最大の目的は、深夜や早朝の労働者不足問題を解決することです。特に、チルド日配食品カテゴリーの仕分け作業において、これまでの人手に頼らずROBOTがその役割を担うことで、業務の効率化を図ることができます。自動化されたシステムにより、短期雇用者や外国籍人材でも迅速にスキルを習得し、即戦力として活躍できる環境が整います。

競争激化の中での選択肢

物流業界は競争が激化しており、企業はいかにして効率的に業務を回すかが問われる時代になりました。このなかで三菱食品が選択したのが「t-Sort」という技術です。低温環境下でのロボット導入の事例はまだ少ないため、同社はプラスオートメーション社と連携して、徹底した機械性能検証を行いました。これにより、安心して導入を決定できたと言います。