キリンホールディングスが環境評価で7年連続最高評価を達成
キリンホールディングスが環境における最高評価を獲得
キリンホールディングス株式会社(社長COO 南方健志)は、国際的な環境非営利団体であるCDPから「サプライヤーエンゲージメント評価」において、7年連続で最高評価を受けました。この評価は「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」として名を馳せるもので、同社の環境への取り組みが高く評価されていることを示しています。
2024年度は「水セキュリティ」と「気候変動」という2つの分野でも最高評価を獲得し、計3部門で受賞するという成果を上げました。この栄誉は、同社が継続的に持続可能な社会の実現に向けて努力していることの証明です。
CDPの評価基準とは
CDPの「サプライヤーエンゲージメント評価」では、企業の気候変動に対する取り組みが「ガバナンス」「目標」「スコープ3排出量」「バリューチェーンエンゲージメント」の4つの分野を基に評価されます。特に優れた企業が「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」として選ばれる仕組みです。これにより、企業の環境への配慮が可視化されることになります。
キリンホールディングスは、2020年に策定した「キリングループ環境ビジョン2050」において、「2050年までにバリューチェーン全体のGHG排出量をネットゼロにする」という高目標を掲げています。このビジョンは、企業が環境に対してどのようにアプローチすべきかを自ら示したものでもあります。
RE100とSBTネットゼロの取得
2020年11月には、再生可能エネルギー100%の目標を持つ「RE100」に加盟し、2022年には食品業界として初めて温室効果ガス排出削減目標の「SBTネットゼロ」の認定を取得しました。これにより、同社の環境への高い取り組み姿勢が国際的にも認識されることになりました。
2024年4月からは「キリンサプライチェーン環境プログラム」が始動し、参加サプライヤーらと共にGHG Scope3排出量の削減へ向けた取り組みを進めます。このプログラムは、バリューチェーン全体における環境影響を減らすための重要なステップとなるでしょう。
自然資本と持続可能な利用
環境問題がこれまでにないほど注目を集める中、キリングループは自然資本の持続可能な利用にも力を入れています。自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が推奨する「LEAPアプローチ」を試行的に導入し、農産物に対する依存度やその影響を把握しています。この取り組みは、企業が環境への影響を理解し、改善策を見出すための重要な手法となります。
2024年12月には、レインフォレスト・アライアンスと共同で開発してきた「リジェネラティブ・ティー・スコアカード」を運用開始予定です。このスコアカードは、環境再生型農業へ向けた取り組みをサポートするものです。
未来に向けた取り組み
キリングループは、様々な環境課題に対して統合的にアプローチしていく方針を示しています。生物資源の保護、水資源の管理、そして気候変動への対策をはじめ、多角的な視点から持続可能な社会を目指しています。
企業全体で「自然と人にポジティブインパクトを与える」取り組みを進め、未来にわたって豊かな地球の恵みを享受し続けるための努力を惜しまない姿勢は、多くの企業にとっても一つのモデルとなるでしょう。キリンホールディングスの行動は、社会全体に対して環境の重要性を再認識させるものとなります。
会社情報
- 会社名
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キリンホールディングス株式会社
- 住所
- 東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
- 電話番号
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03-6837-7000