非正規雇用から正社員へ、月収の変化は?20代・30代のリアルな声
株式会社ジェイックが、就職支援サービスを利用して非正規雇用から正社員就職を果たした20代・30代160名を対象に、「正社員就職による月収の変化」に関するアンケート調査を実施しました。調査結果によると、8割以上の人が正社員就職によって月収が増加したと回答。収入増加は、生活にゆとりを生み出し、精神面にも大きな変化をもたらしていることがわかりました。
前職は「パート・アルバイト」が多数
調査対象者の前職の雇用形態は、「パート・アルバイト」が66.3%と最も多く、次いで「仕事はしていない」が23.1%、「契約社員・派遣社員」が10.6%という結果でした。非正規雇用からの転職者が多く、正社員への強い希望や安定収入を求めていることがうかがえます。
正社員就職後の月収は増加傾向
正社員就職後の月収について、「増加した」と回答した人は80.5%と、実に8割を超えました。「変化していない」は9.4%、「減少した」は8.8%という結果でした。非正規雇用から正社員に移行することで、収入が安定し、増加傾向にあることがわかります。
月収増加で実現できるようになったこと
月収が増加したことで、どのようなことができるようになったのでしょうか?
回答者の57.4%が「趣味などでの自由な買い物」を挙げ、収入増加による経済的な余裕が、自分の時間を豊かにする事に使われていることがわかります。また、「一人暮らし」「実家に生活費を入れる(または増額する)」が同率で23.3%、「貯蓄」が17.1%と、生活の安定や将来への備えにも活用されていることが伺えます。
新しい興味関心が芽生える
月収が増加したことで、新たに興味関心が生まれたライフイベントや取り組みとしては、「貯蓄」が38.8%と最も多く、収入増加が将来への意識を高めていることがわかります。「新しい趣味を始める」が35.7%、「自己学習によるスキルアップ」が24.0%と、自己投資や自己成長に繋げようとする意欲も高いことがわかりました。
精神面にも変化が!
今回の調査では、月収増加に伴い、精神面にも変化が見られました。具体的な回答として、「生活と気持ちに余裕ができた」「将来の漠然とした不安がなくなった」「気持ちに余裕が生まれ、様々なことに興味を持つ視野が広がった」「責任感が増した」「社会から認められたような気がした」といったポジティブな意見が多く寄せられました。
正社員という選択の価値
ジェイック執行役員の柳井田氏は、今回の調査結果について、「正社員としての安定収入が生活に余裕をもたらし、自己実現や趣味を楽しむ時間や資金の確保に繋がっている」と分析しています。また、「精神的な余裕や将来に対する不安の軽減など、収入面以外の恩恵も大きい」と指摘しています。
多様な働き方が存在する現代において、正社員になるかどうかの選択は個人の自由です。しかし、今回の調査では、正社員という安定した雇用形態がもたらす経済的な安定感や精神的な安心感が、個人の自立心や人間関係を強化し、更なる成長と充実したライフスタイルを築くための土台となる可能性を示唆しています。