大人気児童書「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」のスピンオフ誕生
株式会社偕成社は、現在までに世界累計1,100万部を売り上げている児童書シリーズ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の新たなスピンオフ作品、『よどみ銭天堂番外編』を6月26日に発表しました。このシリーズは、アニメや実写映画にもなり、小学生を中心に広く受け入れられています。
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」とは?
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ(著者:廣嶋玲子、イラスト:jyajya)は、国内累計480万部、全世界累計1,100万部を突破する大ヒット作品です。2020年にはアニメ映画化、NHK Eテレではテレビアニメとして放送され、2022年には「第3回小学生が選ぶ!“こどもの本”総選挙」で第1巻が1位を獲得しました。また、2024年には実写映画も予定されており、今後もその勢いは衰えません。
物語の舞台は、幸運な人々だけが辿り着ける不思議な駄菓子屋「銭天堂」。ここでは、店主の紅子がすすめる駄菓子が各々の悩みに寄り添います。しかし、正しい食べ方をしなければ、幸福ではなく不幸を呼び込むことも!
スピンオフの主人公は「よどみ」
新作『よどみ銭天堂番外編』では、紅子の商売敵である「よどみ」が主人公として登場します。よどみは、他人の欲望を利用して悪意のある駄菓子を販売する「たたりめ堂」の店主です。彼女は不気味な少女として描かれ、銭天堂の客を奪おうとする様子から、紅子との対立が醸し出されています。
本書では、よどみの知られざる過去を知ることができる6つのエピソードが収録されています。舞台は戦後から現代までの混沌とした時代を描いており、よどみの独自の時間軸での生活が語られます。各話では、よどみがどのようにさまざまな人たちと出会い、どのように成長していくのかを示す心温まるエピソードが展開されます。
目次と各話のあらすじ
- - 「からからカステラ」: 戦後の混乱の中、ある男の屋敷に忍び寄る不気味な少女。
- - 「棚ぼたもち」: 高度成長期を背景に、お針子の女性とよどみの接触。
- - 「あやつり人形焼き」: よどみは、息子の人生を支配する母親に焦点を当てる。
- - 「よどみの試行錯誤」: よどみ自身が客に翻弄される!?新たな駄菓子「引きさきイカ」の誕生秘話。
- - 「新しい店」: 「新たたりめ堂」を開店しようとするよどみの困難。
- - 「天獄園」グランプリ: コンテスト前に、衣装係の少女との出会いが思わぬ事態を引き起こす。
初回限定特典
新刊『よどみ銭天堂番外編』を購入すると、ホログラム入りのキラキラシールが特典として封入されています。このシールは、作品の最終章に登場するよどみのイラストをあしらった特別なもので、ファンにとって見逃せないアイテムとなるでしょう。
著者とイラストレーターの紹介
著者の廣嶋玲子は神奈川県出身で、数々の賞を受賞している実力派作家です。過去には「水妖の森」でジュニア冒険小説大賞を受賞するなど、多くの作品を手がけています。一方、イラストのjyajyaは2011年にフリーデザイナーとして独立、その後数多くの絵本やイラストを制作しています。
今回の新刊『よどみ銭天堂番外編』で、彼女たちのさらなるストーリーが展開されることに期待が高まります。