働く女性がつくる映画賞、第3回「観たいのに観れなかった映画賞」
映画業界で働く女性を支援する特定非営利活動法人「映画業界で働く女性を守る会」(SWFI)が主催する、第3回「観たいのに観れなかった映画賞」が現在、投票受付中です。この賞は、働く女性の忙しい日常の中で、観たい映画を観ることができない現状を反映し、彼女たちの声を映画業界に届けることを目的としています。
映画賞の背景と目的
この賞が始まった背景には、映画業界で働く女性たちが、自らが好きな映画を観ることができずに苦しんでいるという厳しい現実があります。彼女たちは、自身の仕事や子育てに追われる日々の中、映画館に足を運ぶ時間も気力も失いがちです。この映画賞は、そうした中でも観たい作品を選ぶことで、少しでも映画館との距離を縮め、女性たちの映画体験を促進することを目指しています。
投票受付は1月24日から
今回の投票は、2023年1月24日から2月14日までオンラインで行われます。投票の際には、「どの映画を観たかったか」と、その理由、そして「どのような環境であれば映画館に行けたか?」という問いへの回答も求められます。このデータを集めることで、今後の映画界における改善点を可視化し、具体的なアクションを提案することができます。
映像業界の過去と変化
以前の映画賞では、メインキャストやスタッフのみが注目されることが多く、映画に関わるすべての人に参加する機会が少なかったのが実状です。そこで、MME賞では、業界の壁を超えて「観たいのに観れなかった映画」に焦点を当て、すべての働く女性が自らの声を届けられる場を提供することにしています。これにより、映画業界への親しみを育むとともに、ジェンダーのバランスが求められる環境作りを進めています。
映画業界に於ける女性の地位向上
MME賞の開催は、ある意味で社会的な意義も持っており、女性の映画館利用率が低下する現状を受けてのアクションでもあります。最近の調査結果によると、特に30代以上の女性の映画館利用率は40%急減しているとのこと。これは、共働き家庭の増加や住環境の変化、また、映画館の料金の上昇など、複数の要因によるものです。この賞を通じて、女性たちの意見を明らかにすることで、今後の映画館利用の促進に繋げていきたいと考えています。
目指すは「映画賞が無くなる」未来
最終的には、この「観たいのに観れなかった映画賞」が必要なくなるような環境が整うことを目指しています。すべての働く女性が年に1回は映画館で映画を楽しむことができる、そんな未来を実現するための第一歩となることを願っています。
今回のMME賞への投票は、映画業界をより良くするための重要なプロセスです。ぜひ、皆さんの参加をお待ちしております。
主催団体について
NPO法人映画業界で働く女性を守る会(SWFI)は、「子供を育てながら働ける映像業界を作りたい」という理念のもと、2020年に設立されました。私たちは、映画業界における困難な状況を共に議論し、持続可能な労働環境を提供するための活動を続けています。詳しい情報やお問い合わせは、
SWFI公式サイトを参照ください。