赤木明登うるし工房 30周年記念一門展
日本の伝統的な漆器文化を体現する「赤木明登うるし工房」が、30周年を迎えるのを記念する特別展が銀座・和光で開催されます。本展は「輪島塗の未来」をテーマに、8月29日から9月8日までの間、セイコーハウスホールで行われ、赤木明登氏自身が手掛けた作品をはじめとする、全国から集まった11名の塗師や職人の作品も一堂に展示されます。
伝統を守り新たな挑戦
石川県輪島市を拠点にする赤木氏は、日常使いできる漆器を追求しています。特に、和紙を生地に貼り付け、その上に重ね塗りを行う独自の手法で仕上げる器は、使いやすさと温もりを兼ね備え、多くのファンに愛されています。この技法は、単に美しさを追求するだけでなく、実用性を考慮したものづくりを象徴しています。
赤木氏は、能登地震によって遭遇した苦難の中から、多くの支えや励ましを受け、ものづくりに対する情熱を新たにしました。彼は「ぼくたちはいま感謝でいっぱいです。皆さまのおかげで、ぼくの仕事も30周年を迎えることができました」と語り、製品への思いを深めています。
展示内容とトークイベント
今回の展示では、赤木氏の定番となる木製の椀や皿の他に、3種類の新作椀を含む約100点が集められます。また、他の工房から独立して活動している塗師や職人の作品も展示され、輪島塗が持つ多様性や未来に向けた可能性を感じさせる内容となっています。
特別イベントとして、8月31日(土)にはトークイベントも開催予定です。このイベントでは、輪島塗の魅力や背後にあるものづくりの理念などが語られる予定で、参加者は約20名で予約制です。興味を持つ方は、早めのご予約をお勧めいたします。
開催詳細
- - 日程: 8月29日(木)~9月8日(日)
- - 場所: セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
- - 宿泊問い合せ: 和光 本店地階03-3562-2111(代表)
- - 営業時間: 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
- - 入場料: 無料
和光ホールは新たに「セイコーハウスホール」へと名称を変更し、展示内容の幅を広げつつ、世界に向けた発信を続けています。参加者の皆さんにとって、この記念展が輪島塗の魅力を体感する素晴らしい機会になることを期待しています。最新情報は和光の公式ホームページやインスタグラムをチェックしてください。