Z世代が魅せるSNS活用術とは?
一般財団法人日本ファッション協会が運営する「スタイルアリーナ」は、おしゃれなZ世代のファッション購買行動を探るため、街頭インタビューを実施しました。本調査では、彼女たちの「保存」や「検索」に関する行動を深掘りし、SNSの使い方のトレンドを明らかにします。
購買までのプロセス
調査の結果、Z世代は購入を一瞬の決断に頼らず、「いいね」や「保存」といった複数のプロセスを経ることがわかりました。彼女たちは単なる閲覧ツールとしてSNSを使うのではなく、自分の目的に応じて使い分けています。
SNSの使い分け
特に注目されたのは、InstagramとPinterestという二つのプラットフォームの使い方の違いです。
Instagram
Z世代は、Instagramを自分の感性にマッチするものに出会う場所として利用しています。流れてくる情報を、自らのフィルターで選び、質の高いスタイリングを判断基準にしていることがわかりました。彼女たちは、憧れのブランドやスタイリストの投稿を自然に選び取り、自分のスタイルを磨いています。
Pinterest
一方で、Pinterestは再現性を高めるための具体的な情報を探るために使用されていました。彼女たちは、自分の中にあるイメージを自ら取りに行き、キーワード検索や関連画像の表示を通じて突き詰めます。例えば、「スプリングアウトフィット」や「カジュアルアウトフィット」といった具体的なキーワードを元に大量の情報を比較検討する様子が見受けられました。
トレンド予測の先読み
Instagramのおすすめ欄が起点となり、Z世代は流行を先取りしています。一例として、ある22歳女性は「春服を探し始めるのは早めにしたい」と語り、キーワード「アウトフィット」で検索して気になるスタイルをストックしています。彼女たちは受け身で流れてくる情報を待つのではなく、積極的に探求心を持って情報を収集しているのです。
保存の意味とその役割
また、25歳の女性はPinterestを利用してインスピレーションを蓄え、「丸ごと真似するのではなく、要素を分解して自分のスタイルを構築する材料として活用している」と述べています。つまり、保存は完成された答えではなく、自分で組み立てるための素材として機能しているのです。
複数のメディアからの情報獲得
加えて、23歳の学生は「海外セレブファッション」などのジャンル名で検索することにより、自分のスタイルを言語化しています。この力により、SNSを一貫して活用し、高精度で情報を絞り込むことが可能になります。
ブランドへの示唆
今回の調査を通じて明らかになったのは、今のZ世代が求めるブランドの発信方法です。Instagramでは流れの中で惹きつけること、Pinterestでは選ばれるための選択肢を増やすことが重要です。どちらか一方の戦略では物足りず、両方のアプローチを組み合わせることが必要です。
Z世代の購買行動は、単なる流行の追従ではなく、深く考えて選ばれているものだと理解されます。彼女たちのニーズに応えるマーケティング手法が求められている今、各ブランドはSNSでの発信の設計を見直す必要があるでしょう。