ゼロボードが自然資本研究会を設立
株式会社ゼロボード(東京都港区、代表取締役:渡慶次道隆)は、企業のサステナビリティ経営を支援するために自然資本研究会を設立しました。この研究会の設立は、TNFD(Task force on Nature-related Financial Disclosure)を含む自然資本の保全や持続可能な利用に関する情報共有と共同研究を目的としています。今後、この研究会は専門家レビューを経た成果報告書を発表する予定です。
設立の背景と目的
ゼロボードは、2023年8月に「未来志向型シンクタンク」を目指してゼロボード総研を立ち上げました。その目的は不透明な社会課題や経済課題を洞察し、科学に基づいた提言を行うことです。最近では、自然資本への関心が高まり、自社のTNFD開示を目指す企業からの問い合わせが増加しています。
このような背景を受け、2024年10月にゼロボード総研のメンバーが中心となり自然資本研究会が設立されました。本研究会では、専門家の講演やグループワークを通じ、自然資本の重要性を深く理解しつつ実践的な知識を習得することを目的としています。
研究会の概要
本研究会は、2024年10月から2025年3月までの期間で活動します。内容としては、ネイチャーポジティブや自然資本に関する調査や有識者との対話を通じて、参加企業とともに自然資本の情報開示に関する提言を作成することが含まれます。具体的なテーマには、TNFDフレームワークや持続可能な調達などが挙げられます。
参加企業には、NECネッツエスアイ、共同印刷、自然電力などが名を連ねており、事務局はゼロボード総研のシニアフェローやアナリストらが中心となっています。
今後の活動
2024年度の活動は4回に分かれて行われ、その後は2025年6月から2026年3月までの間に次年度の活動も予定されています。令和5年度の活動のアジェンダは以下の通りです。
1.
TNFDガイダンスの概要: 研究会のテーマ決定、TNFDアダプターの状況確認。
2.
LEAP分析の実施: グループワークを通じてTNFDレポートの理解を深める。
3.
LEAP分析結果の解釈: 具体的な開示内容に関する企画案の作成。
4.
自然関連財務情報開示の提言: 現在の情報公開状況を検討。
ゼロボードのビジョン
ゼロボード総研が目指す未来は、自然と人間が共生する社会です。その実現には、環境問題の解決だけでなく自然資本を活かした新たな価値創造が必要だと考えています。先進技術と自然の知恵の融合を図り、地域産業の活性化や新しい雇用の創出を目指しています。
このような挑戦は一企業の力だけでは成し遂げられないため、ゼロボード総研は企業、政府、市民社会との連携を強化し、持続可能な社会の実現に向けて共に取り組んでいきます。
詳細な情報は、ゼロボードのウェブサイトをご覧ください。