株式会社イノフィス、ドイツに初の駐在員事務所を開設
東京理科大学発のスタートアップ企業、株式会社イノフィスは、2025年6月にドイツに初の海外駐在員事務所を設立すると発表しました。この新たな拠点は、アシストスーツの需要が高まっている欧州市場におけるビジネス展開を加速させることを目的としています。
イノフィスの理念と事業の背景
イノフィスは「生きている限り自立した生活を実現する」という理念のもと、2013年に設立されました。少子高齢化が進む日本という先進国から、誰もが年齢に関係なく活躍しつづけられる社会を築くことに挑戦しています。同社は、圧縮空気を利用した人工筋肉によって動作をサポートするアシストスーツ「マッスルスーツ®」シリーズを展開しており、これまでに介護や農業、製造、物流、建設など幅広い業界で利用されています。
特に注目すべきは、2025年4月時点での累計販売台数が国内外を合わせて3万5000台を突破している点です。この成功は、国境を越えた需要を大いに示しており、特に欧州からの関心が高まっています。
ヨーロッパ市場での成長
2021年3月にEU諸国での販売を開始したイノフィスは、フランス、スペイン、イタリアなどを含む13ヶ国でアシストスーツの展開を進めています。欧州ではアシストスーツ市場が急速に成長していますが、その中でもドイツからのニーズが高まっていることがわかりました。
現地の展示会への参加や広告活動を通じて、イノフィスはドイツにおいて特に多くの問い合わせを受けており、同国の市場に対する意欲が高まっています。この背景から、現地に駐在員事務所を設立する決定がなされました。
ドイツ駐在員事務所の概要
開設日は2025年6月9日。この事務所は、アシストスーツ「マッスルスーツ®」の需要をさらに掘り起こし、欧州における事業を加速させる重要な拠点となります。所在地はドイツのエッセン市にあり、正確な住所は「Am Thyssenhaus 1-3, 45128 Essen, Germany」です。
イノフィスは、駐在員事務所を通じて、さらなる問い合わせやビジネスチャンスを掴むため、積極的な展開を図る意向を示しています。そのためには、現地のパートナーとの連携や情報収集を強化し、アシストスーツの認知度を高めることが求められます。
今後の展望
これからのアシストスーツ市場は、さらに拡大することが予想されています。イノフィスは、現地でのニーズに応えることで、国際的なビジネスを推進し、社会への貢献を目指します。その努力の一環として、これまでの実績を基に、新たな製品の開発やサービスの提供も視野に入れています。
今後の展開に期待が高まる中、イノフィスのドイツ進出がどのようにアシストスーツ市場全体に影響を与えるのか、注視していきたいと思います。