田町タワーがグッドデザイン賞を受賞
2023年9月に完成した田町タワーが、2024年度グッドデザイン賞を受賞した。この受賞は、設計を手がけた株式会社三菱地所設計、そして運営を行う株式会社田町ビル、徳栄商事株式会社、三菱重工業株式会社などの共同体制により実現したものであり、特にその斬新なデザインと機能性が評価された。
田町タワーの特徴とは?
田町タワーは、港区芝5-33-11に位置し、田町駅前に立つ高層オフィスタワー。これまでのオフィスビルの枠を超え、国内初の大型ジャロジー窓を搭載したウインターガーデンがその特徴だ。このウインターガーデンは、外気を感じられる半屋外空間であり、働く人々が快適さを享受できるよう設計されている。
また自然光を取り入れる共用部や、健康を考慮した機能を完備し、オフィススペースとして新たなスタンダードを打ち立てることを目的としている。パッシブな自然換気や先端の制振システムを導入し、安全と快適性が両立した設計がなされている。
申請の背景
最近の田町駅周辺は大規模開発が進み、新たなビジネス拠点としての可能性が高まっている。このプロジェクトは、長期的な視点に立った商品企画戦略が求められ、単なるスペック競争ではなく、魅力的なワークプレイス提案が必要とされた。その中で、従来とは異なる新しいオフィススタイルを模索し、コミュニケーションを促進するマグネットスペースの導入が果たされた。
コロナ禍がもたらしたリモートワークや新しい働き方に適応するため、田町タワーは「日常のライフスタイルの一部」としての居心地の良さを重視した設計を行った。
受賞に至る評価
受賞にあたっては、ウインターガーデンや多様な施設の整備が重要視され、快適な環境づくりやアメニティの充実が評価された。外部環境の取り込みという観点から、ウインターガーデンは特に注目されており、テナントがキッチンを設置できるスペースや直通階段を設けることも可能な設計で、職場の創造的な利用が期待される。そして、ウインターガーデンは自然の要素を取り入れたデザインを施し、持続可能な開発を考慮した設計が光る。
未来への展望
田町タワーは今後、オフィスビルの新たなスタンダードとして多くの企業に影響を与え、その働く環境を変革することが期待されます。多様なオフィスビルへ応用可能な仕組みを持つ田町タワーは、働く人々のウェルネス向上を目指し、また新たな働き方の導入に貢献していくことでしょう。受賞を機に、さらなる進化が待たれるようです。