東プレが「MotionBoard」で在庫金額を大幅削減
ウイングアーク1st株式会社が提供するBIダッシュボード「MotionBoard」が、東プレ株式会社における在庫適正化ソリューションとして導入され、成功を収めました。導入から1年で、空調機器関連製品や部品の在庫金額が30%削減されたことが報告されています。この成果は、業務の効率化とコストテクスチャの両面で注目を浴びています。
空調機器部が抱える在庫管理の課題
東プレの空調機器部は多品種小ロット生産を行っており、約3万品目の材料・部品を扱っています。実在庫でも15,000品目に上るため、各商品の販売数量の変動が激しく、適切な在庫管理が困難でした。これにより、過剰在庫を抱えることが多く、欠品を避けるために無駄なコストがかかっていました。造作業務でも、従来はExcelによる手作業に頼ることが多く、多大な時間と労力が消費される状況でした。
MotionBoardの導入
こうした課題を解決するために、東プレはBIツールの導入を決定し、MotionBoardが選ばれました。選定の理由は、データを柔軟にカスタマイズして表示できる点や、分析スキームの多様性、データ分析を活用できる幅広さにありました。2024年4月から導入プロジェクトがスタートし、6ヶ月間の構築期間を経て、同年10月から本格稼働が始まりました。
在庫金額削減の実績
導入後の効果として、まず「安全在庫の理論値」を算出し、それを基に生産管理システムのパラメータを調整することで、在庫数が「安全在庫」を下回らないようコントロールできるようになりました。これにより、適切なタイミングでの発注が可能となり、実際には在庫金額の30%削減を実現しました。
さらに、AIを活用した出荷数のパターン検知も導入され、在庫切れのリスクが高い材料や部品をリアルタイムで表示する仕組みを取り入れました。この仕組みによって、人手による作業が効率化され、月間で約40時間の作業削減が見込まれています。
今後の展望
東プレはさらなる在庫金額の削減を目指し、次の目標として10%の減少を掲げています。また、今回の取り組みを生産管理部門に限らず、他の部門にも展開していくことを検討しています。こうした積極的な取り組みは、将来的なビジネスの成長を支えることが期待されます。
イベント参加のご案内
ウイングアーク1stが主催する「UpdataNOW25」で、東プレ株式会社の岡原様が本正導入事例について講演を行います。これはビジネスにおけるデータ活用の重要性を学ぶ良い機会です。興味のある方はぜひ参加を検討してください。
会社情報
東プレ株式会社は1935年に設立され、東京都中央区に本社を置いています。主に自動車関連製品や空調機器、定温物流関連製品等の製造・販売を手がけています。
詳しい情報は公式ウェブサイト(
https://www.topre.co.jp/)をご覧ください。さらに、MotionBoardに関する情報は
こちらから確認できます。