概要
Craif株式会社が11月25日より新たに立ち上げた「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」は、すい臓がんの早期発見と予防に向けた重要な取り組みです。今回のプロジェクトは、国立大学法人名古屋大学や藤田医科大学、また豊田合成や名古屋グランパスエイトなど、地域の企業や団体が協力し、東海エリアからスタートします。この活動は、すい臓がんに対する理解を深め、多くの人々に健康意識を持ってもらうことを目的としています。
プロジェクトの一環として、生活習慣に基づく「がんリスクテスト」を提供し、さらに尿がん検査「マイシグナル・スキャン」を初回100名に無償提供することが決定されています。この取り組みを通じて、多くの人にすい臓がんのリスクを知ってもらい、早期発見につなげていくことを目指しています。
プロジェクトの背景
すい臓がんは、現状の5年生存率がわずか8%と非常に低いがんであり、昨年にはがん種別死亡者数で第3位を占めました。このがんは初期段階ではほとんど症状が現れないため、多くの人が早期に発見できずに余命を縮めています。しかし、腫瘍が1cm以下の段階であれば、5年生存率を80%以上に引き上げることも可能です。このような重要な情報が広まっていない現状に鑑み、Craifは「すい臓がんが当たり前に早期発見される社会をつくる」というビジョンのもと、このプロジェクトを立ち上げました。
具体的な取り組み
「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」では、まず参加者が生活習慣でわかる簡易的ながんリスクテストを受けることが求められます。このテストはスマートフォンから簡単に行うことができ、7種類のがんリスクを知ることができます。その後、結果に基づいて100名を抽選し、「マイシグナル・スキャン」を無償で提供します。万が一、検査で高リスクが判明した場合でも、名古屋大学病院などの医療機関で精密な検査を受けることができます。
名古屋大学の川嶋啓揮教授は、すい臓がんの早期発見の重要性を強調し、今後の画像検査の進展と「マイシグナル」のリスク評価能力に大いに期待を寄せています。
参画企業と団体
このプロジェクトには、合計28の企業や団体が賛同しています。参加企業には、AdBloom株式会社、サンワインダストリー株式会社、中部ニュービジネス協議会、三菱UFJ銀行など、多様な業種が揃っています。これにより、多角的なアプローチでの啓発活動が期待されます。
すい臓がん啓発プロジェクトのウェブサイト
プロジェクトの詳細情報や今後の取り組みは、公式ウェブサイト(suigan.jp)で確認できます。プロジェクトへの参加企業や早期発見プログラムに参加希望の方々は、ぜひこちらから申し込みを行ってください。
Craif株式会社について
Craifは2018年に設立された名古屋大学発のベンチャー企業で、尿中のマイクロRNAを利用したがんリスク検査「マイシグナルシリーズ」を提供しています。これにより、がんの早期発見や個別化医療の実現を目指しています。新しいプロジェクトの成功に寄与するため、今後も企業革新を続けていくことでしょう。