ブレインパッド、アクティブコアを完全子会社化しマーケティング力強化へ

企業買収の背景

株式会社ブレインパッド（以下：ブレインパッド）は、2025年に株式会社アクティブコア（以下：アクティブコア）を完全子会社化することを発表しました。ブレインパッドは自社の中期経営計画に基づき、テクノロジー企業との連携やM&Aを通じた非連続的成長を重視しています。アクティブコアの参画により、ブレインパッドは2000年代から培ったマーケティングテクノロジー（MarTech）に加え、新たなサービス形態であるBusiness Process as a Service（BPaaS）を加えることで、データドリブンなマーケティングの実行力を強化します。

目指すビジョン

ブレインパッドは、特にデジタル人材不足が顕著な日本市場において、企業からの需要に応じたDX（デジタルトランスフォーメーション）やAI活用に力を入れています。人手に依存しないスケーラブルな事業モデルを実現するため、アクティブコアの技術が大いに役立つと考えています。今後は、ソフトウェアプロダクトを強化し、人手不足を解決しながら成長を目指していきます。

サービスラインナップの拡充

アクティブコアは、創業以来企業と顧客のコミュニケーション改善に取り組んできました。その成果は、マーケティングにおける意思決定のスピードと質を向上させるプロダクトの開発に関連しています。このことは、ブレインパッドの持つマーケティング領域でのノウハウとシナジーを生み出すとともに、より良い顧客体験の提供へとつながります。

急成長するBPaaS市場への参入

BPaaS市場は、2030年までに年平均成長率8%から12%が見込まれる有望な分野です。ブレインパッドは、アクティブコアを通じて、この市場に参入し、マーケティング分野でのBPaaSを展開することを目指します。これにより、CRMや1to1マーケティングにおける施策提案、創造的な制作、さらには施策の実行・監視・改善までを一手に支援し、マーケティングのPDCA（計画・実行・評価・改善）サイクルを強化します。

ユーザーにとってのメリット

ブレインパッドグループは、戦略パートからマーケティングデジタル基盤の構築、BPaaSの実行に至るまで、ワンストップでサービスを提供します。これにより、顧客はデータドリブンな意思決定を行いやすくなり、効率的なマーケティング活動が可能になります。ブレインパッドとアクティブコアの連携により、企業のマーケティング活動は次のステージへと進化することでしょう。

経営陣のコメント

ブレインパッドの社長である関口朋宏氏は、「アクティブコアとの統合は、急速に進展するAI技術を背景にした重要なステップです。新しいBPaaSを通じて両社の価値を最大化したい」と述べています。また、アクティブコアの社長である羽柴秀彦氏も「デジタルマーケティングを支えるため、今後も協力してマーケティングPDCAの実行をサポートしていく」と語りました。このように、両社の統合は新たな価値提供の始まりと位置づけられています。