日本最大規模のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」開業
2024年10月1日、愛知県名古屋市に新たな創造の拠点「STATION Ai」がオープンしました。この施設は、延べ床面積23,000平方メートルを誇る、国内最大のオープンイノベーション拠点として、新たなスタートアップの育成や企業の誘致を目指しています。
「STATION Ai」は、ソフトバンクが2018年に始めた愛知県のスタートアップ支援戦略の一環として整備されました。開業後は、国内外の企業とのネットワークを活かし、さまざまなスタートアップに対して支援を行う予定です。また、ソフトバンク独自の「ソフトバンクイノベンチャー」制度を通じて、新規事業の創出を促進するプログラムやメンタリングも提供されます。
施設内は、会員専用の「会員ゾーン」と一般開放の「一般ゾーン」に分かれており、会員ゾーンにはニーズに応じた3つのオフィススペース、コワーキング席、固定席、個室席が用意されています。一般ゾーンには飲食店やイベントスペース、宿泊施設が含まれ、特に愛知県にゆかりのある起業者の功績を称える「あいち創業館」が設置されています。
スマートビルディングとしての特徴
「STATION Ai」は、最新のIoT技術やAI、データ活用技術を取り入れたスマートビルディングです。施設内では混雑状況を可視化し、利用者の利便性を向上させています。さらに、全体がロボットによる実証実験に対応した設計になっており、スタートアップの技術を活用した効率的な運営が行われています。具体的には、配管をデジタルツイン技術で3Dモデル化してコストを抑える施工方法や、フィットネスジムの運営を無人化するためにAI画像解析ソリューションを導入するなどの取り組みが見られます。
スタートアップの活躍
開業に際しては、いくつかのスタートアップが「STATION Ai」の設計や運営に関わっています。例えば、株式会社Liberawareは配筋・配管検査のコストを削減するために3Dモデルを活用し、株式会社OptFitは防犯カメラを利用したAI画像解析ソリューションを提供しています。また、株式会社SQUEEZEはホテル業界向けにデジタルトランスフォーメーションの推進に取り組んでいます。
「STATION Ai アンバサダー」
さらに、「STATION Ai」に関連する活動の一環として、著名なスタートアップ業界の8名のアンバサダーが就任しました。彼らは、スタートアップの起業や経営に役立つイベントを開催し、情報発信を通じてこのエコシステムの発展に寄与していく予定です。
まとめ
「STATION Ai」は名古屋市において、スタートアップの創出と育成、そしてグローバルなネットワーク構築を目指す新たな拠点として注目されており、今後の動向が期待されます。愛知県、ソフトバンク、そして多くのスタートアップの連携によって、大きなイノベーションが生まれることを願っています。
問い合わせ先
STATION Ai株式会社
電話:050-1752-4535
メール:
[email protected]