兵庫県三田市において、2025年4月から公立保育施設で新たに導入されるのは、BABY JOB株式会社が展開する紙おむつとおしりふきのサブスクリプションサービスです。この取り組みは、保護者の日常の負担を大幅に軽減し、保育士の業務効率も向上させる期待がされています。
これまで保護者は、毎日5〜6枚の紙おむつを持参し、子どもの名前を書いて送り届ける必要がありました。子育てと仕事の両立に忙しい保護者にとって、この手間は大きなストレスとなっていました。また、保育施設側でも、持参される紙おむつの個別管理が求められ、その結果、業務負担が増加していました。
しかし、サブスクが導入されることによって、保育施設に直接紙おむつとおしりふきが配送されるため、保護者は持参の手間や名前を書く手間から解放されます。加えて、保育士にとってもおむつの個別管理が不要となり、その分、子どもとの関わりにもっと時間を割くことができるようになります。このように、保護者と保育士の両方に利点があるこのサービスは、多くの期待を集めています。
三田市の子ども・未来部保育振興課の課長、井上久敏氏は「市内唯一の公立保育所である三田保育所では、令和6年2月から実施している紙おむつの自園処理に加えて、今回のサブスク導入により、保護者と保育士の負担が軽減され、よりゆとりを持った子育て環境が整うことを期待しています」と語っています。これは、地域全体での子育て支援のモデルケースともなることでしょう。
実際にこのサブスクサービスを利用している保護者や保育士からは、喜ばしい声が多く寄せられています。ある保護者は、「朝、おむつを買い忘れて焦ることがなくなり、ストレスが減りました」とコメントし、別の保護者は「おむつを持っていく必要がなくなり、名前を書く手間も省けたので、時間に余裕が生まれました」との声が聞かれます。
保育士からも、「おむつの管理負担が減り、保育に専念できるようになった」という感謝の声が寄せられており、子どもにより良いサポートを行えるようになったとの報告もあります。「おむつの交換がスムーズになり、おしりふきも使い放題になったので、安心して対応できる」といった感想もありました。
加えて、BABY JOB株式会社が手掛けるサービスは、他にもキャッシュレス決済や保育施設探しをサポートするアプリ「えんさがそっ♪」など、多岐にわたります。これらのサービスを通じて、保護者と保育士が抱える課題を連携して解決することが期待されています。紙おむつとおしりふきのサブスクサービスの導入は、その第一歩として位置づけられています。
これからの展開が楽しみであり、地域の子どもたち、保護者にとって、さらに安心して子育てができる環境が整備されていくことを願いたいです。今後の三田市の取り組みに注目です。