2025年夏のボーナス支給状況と満足度に関する調査
株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)が運営する全国的な家計診断サービス『オカネコ』は、会社員276名を対象に「オカネコ 夏のボーナスに関する調査」を行いました。その結果、2025年の夏のボーナス支給が予定されているとの回答は73.6%に上りました。
支給額の変化
調査に参加した会社員のうち、昨年と比べボーナスが「上がった」と答えたのは22.2%、一方で「下がった」との回答は13.3%でした。残る40.9%は「変わらない」、23.6%は「分からない」とし、ボーナスの支給額が増加傾向であることがうかがえます。しかし、予想以上に多くの人が額面に対する不満を示しているのが実情です。
ボーナス満足度
支給があるとした会社員に、ボーナスの満足度を尋ねたところ、なんと54.7%が「満足していない」との回答でした。それに対し「満足している」は30.1%にとどまり、生活実感としてボーナスが十分ではないと感じる人が多くいる現状が明らかになりました。特に、満足度が低い原因は、生活費の増加や物価の高騰による影響が大きいと考えられます。
ボーナスの使い道
ボーナスの使い道を尋ねると、「貯金や預金」が65.0%を占め、続いて「資産形成」が49.3%、さらに「旅行や外食」と「日常的な生活費」がそれぞれ28.1%との結果でした。物価上昇や公共料金の高騰も影響し、多くの人々が「今は使わずに貯める」という選択をしていることが伺えます。
特に資産形成には、86.0%の人が「NISA枠内での投資」を利用したいと答えており、今後の投資に対する関心が高まっていることが分かります。この傾向が、2025年以降のボーナスの使い道において基本戦略となることが予想されます。
使い切り期間
ボーナスの使い切り期間に関しては、「ほとんど使わずに貯蓄」という選択肢が36.5%と最も多く、次に「1ヶ月~1年以内に使い切る」が29.6%でした。約4割の人々が1年以内にボーナスを資産として保持し続ける意向を示しており、将来に対する不安や物価高の影響が、この傾向に拍車をかけているようです。
ボーナスの重要度
ボーナスの重要度に関して尋ねたところ、「非常に重要」と答えた人は33.0%、「どちらかというと重要」との人も34.1%に達しました。約7割がボーナスを生活の重要な収入源と認識しており、ボーナスの役割が「生活を豊かにする」から「家計を支える基盤」に変化していることが浮き彫りになっています。
結論
今回の調査では、ボーナスの支給が70%を超えた一方、過半数が満足していないという意見が多かったことが分かりました。また、貯蓄や資産形成が重要視され、将来への備えに重きが置かれていることも確認できました。現在、ボーナスは単なる収入の一部ではなく、経済的な基盤としての機能を果たしていると言えるでしょう。
今後も私たちは、「お金の問題を出会いで解決する」という理念のもと、家計診断やライフプランニングを通じて、お金の課題を解決する機会を提供していきます。