金属3Dプリンティングの革新を狙う『3Dプリンティング研究所』の設立
富士高周波工業株式会社は、大阪府堺市に本社を構える企業で、高周波焼入れ加工やレーザ焼入れ、レーザクラッディングなど最新の表面処理技術を提供しています。このたび、金属3Dプリンティングの導入を検討する企業の課題を解決するためのエンジニアリングプラットフォーム『3Dプリンティング研究所』を設立しました。この新たな取り組みは、製造業をはじめとする多くの業界における革新を促進することを目的としています。
『3Dプリンティング研究所』の設立背景
3Dプリンティング技術は、特に金属分野で急速に発展しており、航空宇宙、自動車、医療産業などで高精度かつ高強度な部品や製品の製造が可能になっています。しかし、その導入には専門知識と技術が求められるため、多くの企業では導入に向けた課題が積み上がっています。
これらの課題をクリアするために設立された『3Dプリンティング研究所』では、導入に必要な「設計」「解析」「実装」「評価」の4つの重要なステップを一貫して提供し、顧客の技術導入を強力にサポートします。この研究所を通じて、より多くの企業が金属3Dプリンティング技術をスムーズに取り入れ、事業の成長を促進することが期待されています。
3つのコア技術
『3Dプリンティング研究所』は、金属3Dプリンティングの研究、開発、実用化において業界をリードしています。その核心を成す3つの技術的特長を以下に紹介します。
1.
DfAM(Design for Additive Manufacturing)
3Dプリンティングに最適化された設計手法を活用し、構造性能と製造性を両立させた設計を実現します。トポロジー最適化やCAE解析、積層方向の最適化技術を駆使し、金属3Dプリントの特性を最大限に引き出します。
2.
金属3D造形
粉末及びワイヤーDED(Directed Energy Deposition)技術を用いた高精度な金属部品の製造を実現します。この技術によって、複雑形状や高機能性が求められる部品にも柔軟に対応できます。
3.
評価・分析
造形後の金属部品に対して、引張試験、強度試験、金属組織評価、X線残留応力測定など、多様な高精度評価を行います。これにより、品質の信頼性を確保し、お客様が安心して製造を行うための強固な基盤を提供します。
今後の展望
富士高周波工業は、表面処理技術だけでなく『3Dプリンティング研究所』を通じても最先端の積層造形技術を展開し、ものづくりの日本を支える技術基盤の強化に貢献します。今後も製造業のニーズに応じた技術提供を行い、価値創造に努めてまいります。
初出展のお知らせ
『3Dプリンティング研究所』は、2025年4月16日から開催される『AM EXPO 東京』に初出展します。この展示会では、金属3Dプリンティング導入に必要な設計や解析、造形、評価のプロセスをご紹介し、最新の技術をご体感いただける機会を提供します。
展示内容には、DfAMによる設計支援事例、粉末及びワイヤーDED装置、造形サンプル展示、品質評価技術の紹介、導入支援相談などが含まれます。
この機会を通じて、ぜひ多くの企業様に『3Dプリンティング研究所』の能力を体験していただき、自社の製造革新の一助となることを心より願っております。
【問い合わせ先】
富士高周波工業株式会社
3Dプリンティング研究所担当:北村
電話:072-282-7101
メール:
[email protected]
ウェブサイト:
富士高周波工業