三菱重工グループ、白神山地における外来植物駆除ボランティア活動を実施
三菱重工グループは、2023年8月24日、秋田県藤里町でユネスコの世界自然遺産「白神山地」を守るための外来植物駆除ボランティア活動を行いました。この地域は、生物多様性に豊かなエコシステムを有する重要な場所であり、三菱重工業名古屋誘導推進システム製作所の田代試験場と連携する形での取り組みです。
当日、約30名の従業員とその家族が参加し、主に外来種の「オオハンゴンソウ」を対象に駆除作業を実施しました。駆除にあたっては、林野庁の職員から手順を指導を受けた後、参加者は指定されたエリアに集まりました。
参加者たちは、スコップを使いオオハンゴンソウの根を丁寧に掘り出し、種子や花粉が周囲に広がらないように細心の注意を払いながら作業を進めました。厳しい暑さの中でも、協力し合いながら手際よく作業を進める姿が印象的でした。
この外来植物は、周辺の生態系に多大な影響を及ぼすため、駆除は非常に重要な活動です。ただし、オオハンゴンソウは広範囲に広がっているため、今回のボランティアによる駆除はあくまで第一歩に過ぎません。しかし、林野庁の職員からは「以前に駆除した場所では、オオハンゴンソウが姿を消した」との評価があり、持続的な活動が必要とされています。
今回の取り組みは、特定非営利活動法人日本NPOセンターなどの現地の活動団体の協力を受けて実現しました。また、三菱重工グループは、生物多様性に配慮した社会貢献活動を展開する方針を今年制定し、国内外において様々な活動を行う意向を示しています。
活動に参加した方々の多くは、「外来植物を駆除することで、未来の世代に美しい自然を残せるようになれる」と声を揃えていました。日常生活とは異なり、自然の中でのボランティア活動は新鮮で、環境への貢献を実感できる特別な機会であったようです。
また、三菱重工グループは、地域の持続可能な発展に寄与するため、自然環境の保全や生物多様性の確保を重要なテーマとし、今後さらなる活動を推進していく方針を打ち出しました。2050年までには自然環境との共生を目指し、具体的な行動を起こしていくことを誓います。
今後も、地域の自然環境を守るための活動が広がることを期待しています。