IFSとNECが手を組み、日本市場のDXを加速
スウェーデンのIFSと日本電気株式会社(NEC)は、日本の基幹産業が直面する課題に取り組むため、新たなクラウドサービスおよび産業用AIの開発を共同で進めることを発表しました。この協業の主な目的は、特に経済安全保障に対応した基幹システムのモダナイゼーションを促進し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の基盤を強化することです。
日本市場向けに最適化されたサービス
具体的には、両社は日本国内におけるデータセンターを利用した「IFS Cloud」のインフラ構築と、これに基づくマネージドサービス「IFS Cloud Kaname」を展開します。この新しいサービスは、国内の法令やセキュリティ要求に応じた管理を行いながら、企業の基幹業務のモダナイゼーションを支援します。
また、製造業、航空宇宙、エネルギー、公共インフラなど、多様な資本集約型産業に対し、サプライチェーン管理、設備資産管理、現場サービス管理の領域においてもDXを推進していく方針です。これにより、企業は新たな収益源を生み出す「サービタイゼーション」を実現することが期待されます。
安全性を重視したクラウド環境の提供
近年、企業の基幹システムにおいてもAI活用が求められる中、安全性の確保がますます重要視されています。資本集約型産業では特に、高度なセキュリティと可用性が求められています。このため、両社の協力により、日本国内で完結するオペレーションを提供し、安心して利用できるクラウド環境を整えます。
本サービスは、Microsoft Azureのプラットフォーム上で構築される予定で、安全なデータ管理を実現することが狙いです。お客様は、安心してこのプラットフォームを利用し、業務のイノベーションを図ることができるようになります。
クライアントゼロによる共創の推進
NECは「クライアントゼロ」として、まず自社でこのクラウドサービスの開発と検証を進めます。これにより、現場から得た具体的な知見を活かしつつ、サプライチェーン管理や資産投資計画などの領域での効果を検証します。得られた実績を基に、成功に向けたフレームワークを構築し、他の顧客への展開をサポートしていく方針です。
AI技術による新たな価値の創造
両社はまた、IFSのAIサービスとNECの最先端技術を融合させ、産業用AIの共同開発を進めます。特に、これまで人の経験に頼っていた分野にAIを適用することで、業務の効率化を図ります。これにより、企業内部だけでなく、企業間のグローバルなサプライチェーンにおけるDXも促進されることが期待されています。
期待される成果とコメント
IFSのCEO、マーク・モファット氏は、NECとの関係が次の段階に進むことを歓迎し、産業用AIの安全かつ確実な適用によって、顧客に価値を提供できることを強調しました。また、NECの森田社長も、この新サービスが日本の基幹産業のDXの壁を打破することに期待を寄せています。
まとめ
IFSとNECの協業は、日本市場に特化した安全なクラウドソリューションを通じて、企業の変革を支援し、持続可能な成長を実現する重要なステップとなるでしょう。今後の進捗に注目が集まります。