三菱地所がミャンマー地震支援に寄付
2025年3月28日に発生したマグニチュード7.7の地震によって、ミャンマーのザガイン管区では甚大な被害が出ました。これに対し、日本発祥の国際医療NGOである認定NPO法人ジャパンハートが地震救援活動を展開しています。そんな中、三菱地所株式会社が1,000万円の寄付を行い、その支援に感謝の意を表しました。
ミャンマーでの活動
ジャパンハートは2004年に設立され、これまで20年間にわたりミャンマーで医療支援を続けてきました。本震災により、同団体の拠点病院も被災しましたが、発災当日から迅速に支援活動を開始しました。具体的には、各地のニーズに応じた医療品や生活物資、食料を現地に直接届け、被災した病院敷地内での屋外診療を行い、巡回診療も開始しました。
支援の内容
現在、ジャパンハートは拠点病院の段階的な運営再開を進めており、病院にアクセスできない人々に対する巡回診療を続けています。この活動は、現地の医療ニーズに応じて変化し続けており、被災地での医療提供の重要性が一層増しています。
三菱地所の寄付の意義
この度の寄付については、三菱地所の中島篤執行役社長から直接ジャパンハートに感謝状が贈呈されました。理事長の吉岡春菜は、支援活動の現状についても報告を行い、寄付によって支援の幅が広がることを強調しました。
「私たちはミャンマーの人々と共にさまざまな時代を乗り越えてきました。今回の寄付をもとに、医療の届かない人々にとっての最後の砦として、復興への活動を進めていきたい」と吉岡理事長は述べています。
三菱地所について
三菱地所は1937年に設立された総合不動産会社で、東京・丸の内を中心にオフィスや商業施設、ホテルなどの開発や運営管理を行ってきました。近年では新事業創出やデジタル変革(DX)にも力を入れ、国際的な課題に対しても積極的に取り組んでいます。
ジャパンハートの理念
認定NPO法人ジャパンハートは、「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に、国内外で活動を行っています。特に小児がん治療を含む高度医療を年間約4万件実施し、途上国への医療提供は2004年の設立以来35万件を超えています。彼らの支援活動は、離島やへき地への医療者派遣、災害支援など多岐にわたり、その活動は常に社会のニーズに応える形で進化し続けています。
このように、三菱地所の寄付はミャンマーの被災者支援にとって非常に重要な役割を果たしています。今後もジャパンハートと共に、復興への道を進んでいく姿が期待されます。