カソク、新たな宿泊ブランド「Sumu」で観光体験を進化させる
カソク株式会社(本社:東京・新宿)は、Airbnb Partnersと連携し、新しいホテルブランド「Sumu powered by Airbnb Partners」を開発するためのファンドに参加します。この施策は、宿泊業界に変革をもたらし、特に訪日外国人のニーズに応えることを目的としています。
Airbnbパートナーシップとその意義
「Sumu」は、日本のホームシェアリング市場の成長を目指すAirbnbのビジネスコミュニティ「Airbnb Partners」の一環として誕生しました。カソクがホテルオペレーターを担当し、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)とADDReCがそれぞれコンテンツのディレクションやブランディング、設計を担います。
本ホテルブランドは、「暮らすように旅する」というコンセプトを基に、新しい宿泊体験を提供します。特に、「観光だけでは、出会えない物語がある」という思いを込め、宿泊者が地域に根付いた体験ができる安心感と心地よさを追求しています。
増加する外国人観光客と多様化する宿泊ニーズ
日本政府観光局(JNTO)によると、訪日外国人観光客の多くは、長期間の滞在を希望しています。特に、東京などの都市部では、従来のシングルやツインベッド中心の宿泊では、多様なニーズに応えるのが難しい状況です。この課題に対処するため、Sumuは「暮らすように旅する」という新たなスタイルを提案しています。
ホテルデザインと地域貢献
「Hotel Sumu Shinjuku Gyoen powered by Airbnb Partners」は、2027年に新宿区にオープンを予定しています。この施設は、969.25㎡の広さを誇り、鉄骨構造の8階建て、全18室で設計されています。設計・施工は旭化成ホームズが担当し、地域社会に根差したデザインが施される予定です。
さらに、カソクはSBI新生銀行サステナブルインパクト推進部と連携し、政府の「社会的インパクト不動産」の指針を踏まえた、地域社会への貢献を目指します。具体的な取り組みとして、防災機能の強化や地域コミュニティとの連携、多様な利用者の受け入れも視野に入れています。
持続可能な観光インフラの構築
このファンドの運営を通じて、カソクはホテルオペレーターとしての経験と実績を活かし、変わりゆく宿泊ニーズに応えていく計画です。宿泊施設が地域に与える影響を常にモニターし、より良い社会的インパクトを持続的に促進できる体制を築きます。この取り組みを通じて、持続可能な観光インフラの形成に寄与し、人々に新たな地域体験を提供することを目指していきます。
新たな宿泊体験の提供が期待される今回のプロジェクトは、観光業界でも注目されるトピックです。カソクによる地域密着型の宿泊スタイルが、今後どのような変化をもたらすのか、その行く先に注目です。