心疾患患者向けアプリ「ハートサイン」がヘルスコネクトと連携
医療分野の技術革新が進む中、心疾患や心不全を抱える患者向けに特化したスマートフォンアプリ「ハートサイン」が、その機能を拡充しました。キュアコード株式会社は、三重大学との共同研究によってこのアプリの開発を進めています。この度、Googleが提供するプラットフォーム「ヘルスコネクト」との連携を開始し、さらなる健康管理の向上を図っています。
ハートサインの概要
「ハートサイン」は、利用者が自身の血圧や脈拍、体重、症状、歩数などの健康情報を記録し、医師と共有できる機能を持っています。これにより、心疾患や心不全の患者がより良い健康管理を行う手助けをしています。現在、iOSおよびAndroid版が利用可能で、2023年からは特定の心不全患者を対象に、2025年からは心筋梗塞患者を対象とした臨床研究も実施中です。この研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、社会実装を目指しています。
ヘルスコネクト連携のメリット
安定したデータ取得
「ハートサイン」は、これまでGoogle Fitを利用して健康データの管理を行ってきましたが、2026年にはGoogle Fit APIの提供終了が見込まれています。これに伴い、「ヘルスコネクト」への移行を決定。これにより、データの記録や閲覧が途切れることなく、持続的に行えるようになります。
アプリ間のデータ連携拡張
「ヘルスコネクト」との連携により、体重計や血圧計などの他のアプリからも健康データが取り込みやすくなりました。これにより、ユーザーは個々の健康情報を一元的に管理できるメリットを享受できます。
充実したプライバシー管理
「ヘルスコネクト」では、ユーザーが各アプリへのデータ提供範囲を詳細に設定できるため、より安全に健康情報を取り扱えるようになっています。
将来の互換性
Googleのプラットフォームであるため、今後のAndroid環境との互換性があり、ユーザーは安心してサービスを利用し続けられます。
利用シーン例
- - Google Fit等で測定した歩数データを「ハートサイン」に反映
- - Fitbitなどのウェアラブルデバイスからのデータ取り込み
- - ヘルスコネクト対応の血圧計からのデータ取り込み
これらの連携には、使用するAndroid端末に「ヘルスコネクト」アプリをインストールする必要があります。詳細は「ハートサイン」公式サイトのFAQを参照してください。
ハートサインの詳しい情報
「ハートサイン」は現在、臨床研究の段階にあるため、研究に参加した合意者のみが利用可能ですが、今後、一般向けのサービスも展開予定です。公式サイトではより詳細な情報が掲載されています。また、ヘルスコネクトに関する情報も同様に、Googleの公式ページを確認してください。
キュアコード株式会社について
2011年に設立されたキュアコードは、医療や介護、健康を中心としたIT分野のベンチャー企業です。アプリやシステムの開発を通じて、地域や医療機関との連携を図りながら、持続可能な健康管理を目指しています。ぜひ、今後の展開にも注目してみてください。