エシカルウオッカの秘密
2024-07-24 17:44:07

只見町の酒蔵が生み出すエシカルウオッカの秘密とは

福島県只見町のねっかウオッカ



福島県只見町の「ねっか奥会津蒸留所」では、米焼酎「ねっか」の副産物として生じる酒粕を再利用し、エシカルなウオッカ「ねっかウオッカ」を製造しています。この取り組みは、ただの酒造りではなく、地域の資源を循環させるための重要なプロジェクトであり、特に酒粕の有効活用に焦点が当てられています。

酒粕をアップサイクルする理由



酒粕は日本酒の製造過程で生じる副産物ですが、その廃棄率は増加の一途を辿っています。これに対し、「ねっかウオッカ」では、酒粕を蒸留することでアルコール度数を向上させ、45〜50度のスピリッツを生み出します。このプロセスを経ることで酒粕に新たな価値が与えられ、さらに再利用が可能になるのです。

消費されずに廃棄される資源を活用することは、地域や環境にとって非常に意義深い取り組みです。特に、酒粕は料理に利用したり、飼料として使用するなど多様な活用が可能ですが、現在では多くの酒蔵がその取り扱いを困難にしています。「ねっかウオッカ」は、こうした廃棄物を無駄にせず、再生可能な形で資源を活用する循環型酒蔵の理想を追い求めています。

ねっかウオッカの製造過程



ねっかウオッカの製造は、酒粕の持つアルコールを蒸留することから始まります。吟醸香の立ち上がりが特徴の米焼酎「ねっか」は、その製造の過程で多くの香味成分を含む酒粕を生成します。この酒粕をさらなる蒸留によってアルコール度数を高め、最終的には透明感のあるウオッカとなります。蒸留後に残る酒粕は再び有効活用され、地元の田圃での堆肥として役立てられます。

カクテルへの展開



ねっかウオッカは、その独自の風味から多くのバーテンダーに支持されています。ほんのり漂う吟醸香と米由来の旨味が特徴で、カクテルにすることでその魅力がさらに引き立ちます。特に「モヒート」や「ブラッティ・マリー」といったカクテルが人気ですが、様々なハーブやスパイスと相性が良く、調和のとれた味わいを楽しめます。今後はねっかウオッカを基にした新しい商品の展開も予定されています。

ねっか奥会津蒸留所の環境への配慮



ねっか奥会津蒸留所では、環境保護を意識した農業活動にも力を入れています。JGAP認証を受けた自社の田圃で無農薬の米を栽培し、持続可能な農業を実践していることが自慢です。また、使用している電力は地元の再生可能エネルギーに切り替わっており、CO2排出量削減にも取り組んでいます。これにより、地域に根差したエシカルな製品づくりに貢献しています。

結論



「ねっかウオッカ」は、ただのウオッカではありません。それは資源を最大限に活かし、地域の環境や文化を守るための一歩なのです。只見町の自然の恵みと地元の人々の想いが凝縮されたこのスピリッツは、今後も多くの人に愛されることでしょう。

詳細は公式サイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
合同会社ねっか
住所
福島県南会津郡只見町大字梁取字沖998
電話番号
0241-72-8872

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