秩父神社の龍
2021-10-25 10:00:08

技術と歴史が融合する!秩父神社の特別展示「つなぎの龍」複製品

3D技術で甦る歴史的な彫刻「つなぎの龍」



秩父神社が2021年10月に奉納した「つなぎの龍」が話題です。この作品は、江戸時代初期に活躍した有名な彫刻職人、左甚五郎によって作られました。その魅力を新たに伝えるこの複製品は、高度な3Dプリント技術によって忠実に再現されたものです。

創建2100年奉祝事業の一環



秩父神社では創建2100年を祝う大規模な改修事業が進行中で、2018年から約5年間、このプロジェクトが続けられています。その中の一環として、「つなぎの龍」の修復が行われ、この度、その完了に合わせて新しい複製品が奉納されました。

技術協力企業



このプロジェクトには、3つの企業が無償で協力しました。まず、有限会社原製作所が3Dスキャンとデータ生成を担当し、次に株式会社ミマキエンジニアリングがフルカラー3Dプリントを行いました。最後に、株式会社晃和ディスプレイがショーケースの製作を手掛けています。この連携によって、独自の高精度複製品が完成したのです。

高精度デジタルデータと出力技術



今回のレプリカは、3Dスキャン技術を使って形状と色彩を詳細にデジタルデータとして収集。そのデータは高精細な3Dプリントにより忠実に再現されます。このプロセスは珍しく、文化財をデジタル化して後世に伝える上で重要な一歩となります。

特別展示の開始



奉納式は秩父神社の権宮司である薗田捻様を中心に行われ、神事が厳かに執り行われました。その後、すぐに展示が開始され、訪れた参拝者からは、「通常は下からしか見られない彫刻が360度から観覧できる」との好評が寄せられました。

奉納式開催情報


  • - 日付: 2021年10月20日(水)13:00~
  • - 場所: 埼玉県秩父市秩父神社

未来への貴重な資料



この複製品は、秩父神社境内にある秩父神社会館で特別展示されており、多くの方々にその魅力を体感してもらえる機会を提供しています。伝承される江戸の名工の技術を、3D技術を通じて未来へと伝えていくことは、文化財の保護と継承においても大変意義深い取り組みです。今後もこのような技術が文化財保護に寄与することを期待したいものです。

会社情報

会社名
有限会社原製作所
住所
長野県上田市保野248番地7
電話番号
0268-38-3520

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