新たな消臭シート「デオリカ」の開発
東洋製罐グループと日本臓器製薬の2社は、医療・介護分野向けの消臭シート「デオリカ」を共同で開発しました。この製品は、特にがん患者の自壊創や褥瘡、さらには排泄物から発生する臭いを抑えることを目的とした画期的なアイテムです。
課題の解決に向けて
医療や介護の現場で、臭気は大きなストレス要因となっています。その影響は、患者だけでなく介護者やその他の患者にも及ぶことがあります。こうした臭気問題を解決するために、新たに開発された「デオリカ」シートは、多孔質シリカを主成分とする消臭剤「デオリカ」の特性を活かしています。化学吸着による消臭効果があり、使用者のニーズに応えられる商品となっています。
使いやすさと安全性の両立
「デオリカ」シートは、ロールタイプで包帯の上から巻いて使える設計です。この点が、医療・介護現場の現場感に基づいて開発されています。皮膚に対する安全性も確認されており、安心して使用できる製品となっています。また、実用的な消臭効果と取り扱いやすさを両立させることで、全国の医療・介護現場での臭気問題の解決に貢献することを目指しています。
開発の背景と未来展望
東洋製罐グループはすでに、ヘアサロン向けの消臭剤として「デオリカ」を展開しており、その技術を医療・介護分野での臭気問題の解決に活かすため、日本臓器製薬との共同開発に至りました。実用性が高く、様々な状況下で使用できるように、エアゾールやミストスプレーの開発も検討されています。2025年度中に全国の医療機関・介護施設への展開を予定し、さらなるニーズに応え続ける体制を整えています。
企業情報
東洋製罐グループは、1917年創立以来、様々な素材を使った包装容器を提供する企業として成長を遂げてきました。現在、国内外で約19,000人が働く中、2050年に向けた長期経営ビジョンを掲げ、持続可能な社会の構築を目指しています。医療・介護現場における「デオリカ」製品を通じて、社会課題の解決に向けた取り組みはさらに拡大していくことが期待されます。
「デオリカ」の詳細や最新情報は、
公式Webサイトをご覧ください。